ホンコンの電源をUSB化してみよう!!
時代の流れ?
ファミコンとかスーパーファミコンとかの手持ちのゲームカートリッジを吸い出すのも一段落し、割りと前から遊休状態になっている「ホンコン」だが、たまにはかまってやろうと思い、箱から取り出してみた。
ただし別に吸出しをする訳ではなく、USBコネクタから電源を取れるように改造してみたくなった俺様だったりする。
俺様の所有している「ホンコン」は、元々のバージョンが2.5cというやつであり、その後いわゆるFCアダプタに対応させるべく改造を施した結果、バージョンが2.51c相当になっている。
で、この「ホンコン」はACアダプタ(ファミコンのACアダプタ)か006Pの乾電池で動作するようになっているのだが、どうせパソコンに接続するのであれば、パソコンから電源を取ってもいいんでない?と思うようになった。
事実「ホンコン」の最新バージョンである2.52では電源をUSBコネクタから取るようになっていて、ACアダプタとか006Pとかは使えなくなっている。
なので、俺様も右に倣えで手持ちの「ホンコン」の改造に挑戦だ!!
準備するもの
ということで早速改造に着手してみるが、その前に準備しておくものは以下のとおり。
- 「ホンコン」のバージョン2.5x → 2.52以外のやつ → 2.52は既にUSB対応済み
- USBケーブル → いわゆるA端子(平べったい端子)が付いているやつで、長さは30cmくらい
- ニッパとテスターと(あれば)ワイヤストリッパ
- 半田付け工具一式
- USBケーブルを固定するための何か → ホットボンドとかいわゆるビニタイとか?
これらがないと確実によろしくないことになる、というか改造できないんでよろしく。
作業の開始
まずはUSBケーブルの加工から。
最初にやることはUSBケーブルの切断なわけだが、パソコンに接続するUSBコネクタは形状がA端子なんで、間違ってA端子の側のケーブルをぶった切らないようにすること。
で、切断したケーブルの被膜をワイヤストリッパとかで剥いてやり、ケーブルを取り囲んでいるシールド線と、その中に収まっている4本の信号線を取り出す。
この信号線は通常であれば赤・黒・白・緑の色付けがされているはずで、それぞれにVBUS(+5V)・GND・D+・D-(順不同)の信号が割り当てられている。
今回の改造で必要なのはVBUS(+5V)とGNDだけであり、恐らくと赤と黒の信号線だけが必要なので白と緑の信号線は潔く思い切って根元からニッパでぶった切ってやることにする...のだが、その前に、本当にVBUS(+5V)とGNDが赤と黒の信号線なのかどうかをテスターで確認すること。
念のため確認してみたところ、俺様の手持ちのケーブルはVBUS(+5V)とGNDが確かに赤と黒ではあったが、なんと赤がGNDで黒がVBUS(+5V)だった...逆だろうが、普通は(^^;)。
このまま何も考えずに赤をVBUS(+5V)として接続して使ったら一体どうなっていたことやらと少々焦ったが、予め分かったのでラッキーということでポジティブに考えてみることにする。
ということで、今回はシールド線と赤色の信号線(GND)を半田付けし、また黒色の信号線(VBUS(+5V))の先端に予備半田をしてUSBケーブルの準備は完了。
次に、このUSBケーブルを「ホンコン」のどこに接続するのか考えてみる。
...回路図を見ながら色々と考えてみたが、最終的に+5Vの電圧を生成する3端子レギュレータのパターンのところに直接USBケーブルを半田付けしてしまえということにした。
極性を間違えないように、また隣のパターンとショートしないように慎重に半田付けを終えたので、早速テストということでケーブルをノートパソコンのUSBコネクタに差し込むと、「ホンコン」のLEDが一斉にぱぁっと点灯した...大丈夫っぽい。
ここで終了...というわけにはいかなくて、最後にケーブルの固定が必要。
このままではUSBケーブルが全く固定されておらず、ケーブルに変に力が掛かったりすると、基板のパターンごと逝かれてしまう可能性が大なので、がっつりと固定する必要がある。
俺様はまず3端子レギュレータのヒートシンクとUSBケーブルをビニタイでしっかりと固定してやり、さらに基板とUSBケーブルをホットボンドてんこ盛りの刑で固定してやった。
これでよっぽどの力が掛からない限りは大丈夫だ、と思いたい(^^;)。
作業完了
ということで、無事にパソコンのUSBコネクタから電源を取るための改造が完了。
これでACアダプタも006PもUSBも使えるという3ウェイ電源採用超豪華俺様仕様オリジナル「ホンコン」の出来上がり(^^;)。
最後に改めて正常に動作するかどうか、USBコネクタから電源を取った状態でスーファミのソフトを吸い出してみたが、全く問題なく動作した。
これでいちいち「ホンコン」を使うたびにいちいちファミコンのACアダプタを捜索する必要もなく、また006Pの乾電池を買いにコンビニとかディスカウントショップに走ることもなく、かなりお手軽に使うことができる。
USBケーブルがあればかなり簡単にできる改造なので、是非ともチャレンジよろしく。