PCでファミコンのゲームを遊んでみよう!!

お約束

あなたが吸出したROMデータを他人に販売・配布するなどの行為は、著作権法違反となります。絶対に行なわないで下さい!

ファミコンROMデータの吸出し

「会社で風来のシレンを遊び倒すプロジェクト(仮称)」という壮大なプロジェクトの成果として、会社でスーパーファミコンのゲームをやりまくることが可能になったけど、実は一番数を持っているのはファミコンのソフトだったりする(2006年5月28日現在、ディスクシステムのソフト含めて793本)。

で、次はファミコンのROMデータの吸出しに挑戦。

スーパーファミコンのROMデータを吸い出すために、「ホンコン」という環境を用意したけど、実はこの「ホンコン」は、他のゲーム機のROMデータを吸い出せるように、拡張性が考慮されていたりする。

「拡張性が考慮されて...」と高尚な表現をしてしまったけど、要するに下記のブツを用意すれば吸出しが可能ということで。

一番難しいのは、やはり拡張アダプタの作成かも。回路自体はシンプルだけど、コネクタのピン数が非常に多いために、半田付けとかに根気が必要。

FCアダプタの作成

で、ファミコンのROMデータの吸出しのためには「FCアダプタ」が必要。電子工作が好きな人であれば秋葉原で部品をさくっと集めてさくっと作成...だけど、かくいう俺様はヘタレなので、「ホンコン」のサイトでテスター募集に申込みしてES(エンジニアリング・サンプル)版のFCアダプタを入手(限定版)。

下がFCアダプタの部品、完成図。製作自体はそう時間も掛からず完成(相変わらず汚い半田付けだけど)。表面の上の方に「NOT FOR SALE」の記載が。基板のバージョンは「Version 1.0ES」。

届いたES版の部品一式。

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半田付けの難易度はそう高くないかも。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/winhongkong_fc03.jpg

裏側。拡大すると半田付けのアラが見付かりまくり(^^;)。

ホンコンの小改造

ここで、すっかり忘れていたことが一つ。自分が持っている「ホンコン」は、基板のバージョンが2.5というやつだけど、このFCアダプタを利用するためには、基板のバージョンが2.51以降でないと駄目だったりする。

そのバージョンの0.01の違いは何か?どうやらFCアダプタを動作させるための配線の追加のようで。バージョン2.5とバージョン2.51の回路図を見比べると、そう大きな違いはないようなので小改造を施すことに。

ということで、回路図とにらめっこしながら「ホンコン」に追加配線を実行。元々ある配線にジャンパを飛ばすだけなんだけど、間違うとヤバイことになるので慎重に。ICからのジャンパ線については一旦ソケットから引っこ抜いて、ピンを曲げてそこに直接半田付けという無謀なことを。...いーんだよ、動きゃ(^^;)。

気合でえいやっと半田付け(^^;)。

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細かいので半田付け不良に注意すべし。

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かなり手抜きな配線。...動きゃいいんだよ(^^;)。

接続ケーブル

次に、FCアダプタと「ホンコン」を接続するためのケーブル探し。ていうか、普通のSCSI50ピンのケーブルで問題ないけど、俺様はつまらない拘りを見せて、スリムタイプのSCSIケーブルをぶった切って接続ケーブルを作成(?)。恐らく、コストはかなり掛かっているはず(^^;)。

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見てくれは悪いけど高価なケーブルだったり(^^;)。

FCアダプタの小改造

ついでに、「ホンコン」に小改造を施した際に半田付けした個所が、ちょっとした接触で取れてしまいそうなので、いわゆるホットボンドでがっちりと固定。これでよっぽどのことがない限りトラブルは発生しないはず。

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こういう時のためのホットボンドですな。大活躍!!

あと、作成したFCアダプタについては、正式版において回路に若干変更があったようなので、それにも対応。別に問題ないようだけれども、精神衛生上。10KΩの抵抗を2本追加購入し、さくっと半田付け。

下の画像が改造前。ES版では2.2KΩの抵抗だったけど、これを10KΩに交換。

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オリジナルは2.2KΩの抵抗。

下の画像が改造後。

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改造後は10KΩの抵抗。

また、もう1本10KΩの抵抗を追加。面倒なのでコネクタに直付けでやっつけ。

これにてハード面での準備は全て完了したはず。

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これまた手抜きっぽい配線(^^;)。

吸出し開始

吸出し方法自体は、スーパーファミコンのROMデータ吸出しと変わらず。要するに、

  • パソコンのパラレルコネクタと、「ホンコン」をパラレルケーブルで接続(例によってパラレルポートの設定はEPPモードに変更すること)
  • 「ホンコン」とFCアダプタを、接続ケーブルで接続
  • FCアダプタにファミコンのカセットをセット
  • 「ホンコン」の電源を投入し、その後吸出し用のプログラムを起動の順番

まずは、吸出し用のソフトを起動すると下のようなウィンドウが表示される。ここで真ん中あたりにある「>>リスト選択<<」というボタンをクリック。

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起動したら「>>リスト選択<<」ボタンをポチっとな。

そうすると、吸出しの対象となるROMの一覧が表示される。タイトル名やメーカー名順にソートが可能なので、吸出したいROMデータを選択。

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うまくソート機能を使わないと、目的のソフトを探すのが大変かも。

ROMデータの選択後、管理情報が表示されるので「[ROM NAME]」が正しく選択したカセットと一致しているかどうか確認後、「ROM吸い出し」というボタンをクリック。すると、ファイルの保存場所を聞いてくるので、保存場所を指定して「吸い出し開始」のボタンをクリック。

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「ROM吸い出し」のボタンをクリック。

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保存場所を指定したら「吸い出し開始」ボタンをクリック

すると、LEDが怪しく点滅し、吸出しを開始。しばらくして、「CRC32判定」という小さなウィンドウが表示されるはず。ここで「ALL-CRC32が一致!」及び「PRG-CRC32が一致!」と表示されていれば...大成功!

ここで不一致の烙印を押された場合(^^;)、ファミコンカセットの端子部分を綺麗に清掃、場合によっては接点復活材を投入して再度吸出しに挑戦すること。諸般の事情で吸出せないカセットもいくつかあるみたいだけど...

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冷徹なゴルゴ13の眼と怪しく光るLEDのコラボ。

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大成功!!

最後に、吸出したROMデータをエミュレータに食わしてやれば、祈願達成というか、PC上でファミコンのゲームが遊べるはず。ちなみに自分はここらへんで定番の「VirtuaNES」を探して利用中。

さーて、自宅のファミコンカセットを吸出しまくるとするか...仕事しろって>自分。

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懐かしのビック東海製のソフトでした。

補足

いつの間にかFCアダプタの最終版の回路図が発表されていたりする。よく見ると、最初のES版の回路図と同じみたい(^^;)。ということで、また元に戻してしまいましたとさ。

補足の補足

製品版とES版(及び最終版)とでは、使っているICの型番が違っており、そのため製品版では抵抗(10KΩ×2個)が必要ということが判明(製品版では74HC574、ES版(及び最終版)は74HCT574を使っている)。慌てて改造しなくても良かった...