AVセレクタを修理してみよう!!

微妙な違和感

俺様宅のお茶の間には、AVセレクタが2台ある。

一台はVICTORのJX-S555であり、もう一台はSONYSB-V66S

  • もともとSB-V66Sを使っていたのだが、AV機器やらゲーム機が増加し、入力数が全然足りなくなり追加でJX-S555をゲットした
  • JX-S555はメインのAVセレクタとして、ビデオ2台/DVDプレイヤー/CATVチューナー/ゲーム機の切替に使用
  • SB-V66Sはゲーム機4台のセレクタとして、任天堂WiiSEGA DreamcastSONY PS2任天堂64の切替に使用

で、そのSB-V66Sだが、1990年というバブル期の真っ只中に生産されたということもあり、かなり丈夫で長持ちなやつかも。

ところが、ある日いつものようにDreamcastで「アスカ」を遊んでいる最中に、微妙な違和感を覚えた俺様。

いつもであれば俺様自作のテレビ用外付けスピーカーから美しいBGMが流れてくるはずだが、妙に低音が強調された感じで聞こえる...スピーカーに耳を近づけてみると、右チャンネルの音が聞こえない。

...故障か?しかし、一体どこが故障したのか?

ということで、原因の切り分けのために別のゲーム機で遊んでみることにした。

早速任天堂Wiiの電源を入れ、SB-V66Sのスイッチを切替してみる...やっぱり右チャンネルの音が聞こえない。

これはSB-V66Sの故障の可能性が高い...試しにSB-V66Sの背面に手をやって、接続されているAVケーブルの根元、というかコネクタの部分を軽く動かしてやると、右チャンネルの音が復活する。

結局、犯人はSB-V66Sだったようで...恐らく経年劣化により接触不良になったというか、半田クラックが発生しているっぽいのでここは一発修理に挑戦してみることにした。

例によって分解開始

...しっかし、毎度毎度週末にお茶の間で半田ゴテを握っている俺様って、一体...(^^;)。

ま、気にしない気にしない...。

まずはSB-V66Sを取り外すのだが、テレビの裏は配線が非常に混雑しており、かつ埃まみれでありそれだけで大変な思いをした...自業自得>俺様。

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やっとの思いで取り外したSB-V66S。

あとは、ネジを取るだけで簡単に分解可能。

分解のために取る必要のあるネジは基板上に矢印で指定されているので、それに従うだけ。

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取り敢えずガワを取り外した状態。

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矢印で指定されているネジを取っていく。

今回の故障の原因となっているAV入出力端子を半田付けしている箇所は基板の裏側にあるので、基板を全部取り外す必要がある。

ので、せっせとネジを取るべし。

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前面のパネルを取り外した状態。

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これが基板の裏側。下の方に入出力端子が見える。

で、基板を取り外してひっくり返して、AV入出力端子を半田付けしている箇所をまじまじと眺めていると...

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ここいらへんがAV入出力端子を半田付けしている箇所。

予想通り、半田クラックを発見...しかも、何箇所もだ。

他の半田付けされている箇所を見てみると、半田クラックこそないものの、全体的に非常に半田の量が少ない感じがする。

...こういった所をケチってはいかんだろうが>SONY

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真ん中の箇所が半田クラックの状態。お分かりか?

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こちらも半田クラックが発生している。

ということで、AV入出力端子を半田付けしている箇所を全て半田付けし直ししてみた。

半田付けする箇所がたくさんあるが、仕方がない...たっぷりと半田を盛ってやること。

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半田付けし直しした状態。ケチらずにたっぷりと。

半田付けが完了したら、あとは元通りに組み立て直して配線し直すだけ。

いよいよ動作確認...再度Dreamcastで「アスカ」を遊んでみることにした。

...ばっちりと直った...きちんとステレオで美しいBGMが聞こえる...いや~良かった良かった。

実のところ、買い替えも考えた俺様だったが、直ったので不問としよう。

しかし、20年前のAVセレクタが現役バリバリで使えるということは、やはりバブル期のオーディオ製品とかAV製品のクオリティは高かったという証明になるのか?

色々と考えさせられた俺様でしたとさ。

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