謎のデジアン、ゲットだぜ!!
謎のシャーシと謎のアンプ
とある週末、いつものようにハードオフ巡回(巡礼?)をしていた俺様、例によってジャンクコーナーのガラクタを物色していたら奇妙なアルミ製の箱を見付けた。
...これは、何かある!と直感した俺様、ジャンクチェックコーナーにそのブツを持込み、ちょっといじっていたらいつの間にかそのブツがビニール袋に入って俺様宅に持ち込まれていた(^^;)。
さて、外観だが正面にはボリュームっぽいつまみが一個飛び出している。
裏には入力端子っぽいRCAジャックと、スピーカー端子っぽいやつが取り付けられている。
真ん中になぜか赤いマジックテープ状のものが刺さっている(^^;)。
それでは、とガムテープを剥がし、アルミの蓋を取り外すと...なんと、中にアンプっぽい基盤とACアダプタが入っていた。
...そうか、あのマジックテープが刺さっていた穴は、ACアダプタのコードの通り道だったのか?と一人納得した俺様。
アンプの正体
それでは、アンプっぽい基板がどういうやつなのか更に突っ込んでみることに...っつうか、もうこのアンプの正体はばればれだったりする。
正式名称は「LXA-OT1」であり、Stereo 2012年1月号のおまけに付いていたデジアンだったりする。
オーディオ雑誌?のおまけとしてラックスマン謹製のデジアンが!ということで当時かなり話題になったかも。
ちなみにスペックは以下のとおり。
- 基板のサイズ:幅94mm×奥行き92mm×高さ40mm
- デジアンのIC:TDA7491HV
- ACアダプター:出力12V/1A(本アンプ専用)
- 最大出力:5W+5W(8Ω)
- 周波数特性:10Hz~40kHz(+0、-3dB)
- 高周波歪率:0.5%(1kHz/1W)
- S/N:90dB(IHF-A)
- 価格:2,800円(冊子+アンプ)
で、アンプからケースというかスピーカー端子とか入力のRCAジャックまではいかにも高級そうなワイヤ、恐らくシルバーを使ったワイヤ?で接続されている。
スピーカー端子、入力のRCAジャックも金メッキされていて、これだけでも本体価格2,800円を超えそうだ(^^;)。
あと、ケースの中に入っていたACアダプタだが、これまた純正のやつでしっかりとラックスマンのロゴが入っている。
さらなる解析
アンプの正体が判明したので、基板をじっくりと眺めるべくケースから取り外してみる。
一見してオリジナルと違う?と思えるのは、アンプの出力側に取り付けられている電解コンデンサ。
ケースの高さの制約か、横向きにというか適当に取り付けられた感がかなり強いのだが、このコンデンサがなんとMUSEだったりする。
...他の電解コンデンサも軒並みオーディオグレードのやつに交換されているかも...スピーカー端子とかRCAジャックも合わせ、これだけでやっぱり本体価格を超えている?
あと気付いた点としては、オリジナルのスピーカー端子が取り外されているということ...入力用のRCAピンジャックと同じくそのまま取り付けられていればポイントが高かったかも。
あと、プリアンプ部にはオペアンプが使われている...オリジナルはJRCの4558Dなのだが、代わりに4580Dが刺さっていたりする。
このオペアンプはICソケットに刺さっているので、お手軽に交換が可能。
あとこの手のデジアンにとってはお約束のようなものだが、複数のゲインへの切替えが可能。
具体的には半田ごてでチップ抵抗を移動させる必要があるが、20dB、26dB、30dB、32dBの4通りのゲイン。
俺様がゲットしたこのデジアンはR20とR17のランドに抵抗がセットされていたので、ゲインは26dBとなる。
実際の試聴
ま、能書きを並べてもしょうがないので、実際に鳴らしてみることに。
いつものように手持ちのUSBオーディオアダプターを繋いで、スピーカーを繋いで、ACアダプタを繋いで電源投入。
ボリュームを12時あたりまで上げると相当大きな音で鳴ってくれる。もともとこのデジアンICは最大で20W/chの出力が取り出せるというスペックだが、この小さいICのどこからそんなパワーを捻り出すのか謎かも。
あとサイトでこのアンプを検索してみると、実に色々な改造例が出てくる...具体的には「アナログ段の電解コンデンサ交換」とか「電源を強化」とか「ボリューム交換」とか「TDA7491HVの出力段のL(22μH×4)交換」とか...コンデンサの交換は終わっているっぽいので、追々他の改造もやってみるつもり。
ということで、定価よりかなりお安く、かつスピーカー端子とかおまけもついてきたこのデジアン、いつか立派なケースに入れて使ってみたい!と思う俺様でしたとさ。