小型デジアンをいじり倒してみよう!!

小さくて黒いやつ

12月の初め、いつものようにハードオフ巡礼をしていた俺様、オーディオコーナーのガラスケースの上にちょこんと置かれていたアイテムに目が行った。

あーこれ、鎌ベイアンプだっけ?昔話題になったやつか...でも何か違う感じ?

で、物は試しとゲットし、早速俺様宅へ持ち帰ってみた。

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Kroっていう型番って、付いていたっけ?

調べてみると、鎌ベイアンプの後継機種である「鎌ベイアンプKro」(SDA-1100)というやつだった。

PCの5インチベイに内蔵可能な小型のデジアンというコンセプトは先代と一緒だが、変更点としては、

  • 新基板採用でノイズ対策を強化
  • ボリュームツマミを無段階抵抗タイプに変更
  • アンプ本体上面部の外装パネルを追加
  • 内蔵時にACアダプタ・スピーカーケーブルの配線をスマートにまとめられる専用ブラケットを新たに追加

ということらしい。

ちなみに、鎌ベイアンプの特徴は、

  • YAMAHA YDA138(D-3)チップ搭載!高効率(最大88%)
  • 肉厚アルミフロントパネルを採用!
  • こだわりの入出力端子を採用!入力部には金メッキRCAジャック、出力部には同じく金メッ キスピーカーターミナルを採用!バナナプラグでの接続にも対応
  • パソコンの5インチベイに内蔵、もしくは外付けどちらの設置にも対応!
  • ヘッドホン端子搭載!
  • ミュート(消音)ボタン搭載!

というもの。

このYDA138というデジアンICは、恐らく液晶テレビがメインターゲットになっているっぽい...出力が10W×2ch(8Ω時)だし、ヘッドフォンアンプも内蔵しているので。

普通のヘッドフォンはGNDが左右両チャンネル共通であり、デジアンをそのままつなぐとかなりの確率でデジアンを破壊してしまう恐れがあるので、テレビ用であれば必ず別系統でヘッドフォンアンプは必要なはず。

次にパッケージを開けてみると、中には想像以上に小さなアンプやらACアダプタやらがぎっしりと詰まっている。

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アンプ+ACアダプタ+ケーブル+その他部品がオールイン。

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ピンケーブルとかスピーカーケーブル。ちと安っぽい?

いよいよ鎌ベイKroとのご対面...ひたすらに小さい(^^;)。サイズは横152mm×縦41mm×奥行113mmということだが、それなりに高級感があるかも。

背面の入力端子とスピーカー端子も、ぱっと見で品質が良さげだ。

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右側にミュートスイッチとヘッドフォン端子がある。

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左右対称の入出力端子群。

インシュレーターは一丁前に三点支持タイプで、サイズはでかめかも。

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アンプの底面。大き目のインシュレーターが3個。

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サイドパネルっぽいのが付いている。

やっぱり分解だ

さて、ここまできたらやはりお約束の分解をせざるを得ない...まだ一回も鳴らしていないのだが(^^;)。

アンプの背面にはこれまたお約束の「剥がしちゃ駄目よシール」が貼られており、これを剥がすと保証が受けられまへん的なことになってしまう訳だが、気にしない気にしない(^^;)。

分解自体はプラスのドライバーがあれば楽勝であり、カバーを外すと非常にシンプルな基板が現れる。

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有名無実?なシール。剥がさずにいられるか(^^;)。

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非常にあっさりした感じの基板。

その後もネジを外したり、コネクタを外したりを繰り返すことにより、基板を完全に取り外すことができる。

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フロントパネルを取り外した状態。

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基板を固定しているネジを取り外した状態。

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入出力のコネクタとかを取り外した状態。

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基板の裏側。割りとシンプルかも。

基板にはそれなりに沢山の部品が付いているが、コンデンサ類はとにかくチープ感が漂っているかも...改造するなら真っ先に手を付ける必要があるか?

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YAMAHA製のデジアンICであるYDA138。

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入力廻り。恐らくLM324というオペアンプだと思う。

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コンデンサはChengxという中華製。

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セラコンとかも普通に使われている。

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ボリュームもなんだか安っぽいかも。

いよいよの音出し

一応分解に満足したので(^^;)、途中まで組み立て直して音出ししてみる>順番が逆だっちゅうの。

付属しているACアダプタはハングル文字なんで恐らく韓国製であり、出力はセンタープラスの12V3A。

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付属のACアダプタ。ネットでの評判は良くない(^^;)。

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ハングル文字がバリバリ。

インターネットラジオを入力に接続して、Victor製のSP-NXDV3S-Wというサラウンド用の非常にコンパクトなスピーカーを接続して電源を入れると...鮮やかな青色の電源ランプ(LED)が点灯。

恐る恐るボリュームを上げると...クリアな音が周囲に鳴り響いた。

そのサイズの故あまり低音が出ないスピーカーだが、何となく低音が出ているような錯覚に囚われる。

ネットの情報によると、ACアダプタの出来が非常に悪くノイズが載る場合があるということだったが、俺様の場合は問題がなかったっぽい。

しかし、このサイズでこんな音が出せるとは、正直びっくりかも → 恐るべし、デジアン=YDA138。

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超コンパクトデスクトップオーディオシステム。

お約束の改造

...では、定番の改造を施すことにする。

ネットによると改造するポイントは先代の鎌ベイアンプと大体同じなようで、以下の項目があるっぽい。

  • 電解コンデンサの交換 → デジアンではあまり効果がないという説もあるが、精神衛生上交換しておきたい
  • ACアダプタの交換 → 付属のACアダプタ由来のノイズを排除し、パワーに余裕のあるACアダプタを使うことで音質向上を狙う
  • アンプのゲインの変更 → デフォルトは30dBだが、ボリュームのギャングエラーを回避するためにゲインを18dBに落としてやる

ACアダプタは手持ちのやつを流用してみることにして、電解コンデンサの交換とアンプのゲインの変更にトライしてみる。

まずは、基板とにらめっこしながら電解コンデンサの耐圧と容量を確認。

で、俺様の基板におけるコンデンサのスペックは以下のとおりだった → 順不同。

番号
スペック
種類
C5 25V 2200μF 電解コンデンサ
C39 25V 22μF 同上
C49 25V 22μF 同上
C32 25V 22μF 同上
C21 50V 0.22μF 同上
C30 50V 4.7μF 同上
C38 50V 4.7μF 同上
C44 50V 4.7μF 同上
C48 16V 220μF 同上
C47 16V 220μF 同上
C20 50V 0.22μF 同上
C29 50V 4.7μF 同上
C37 50V 4.7μF 同上
C46 50V 4.7μF 同上
C45 50V 4.7μF 同上
C52 50V 1μF 同上
C53 50V 1μF 同上
C42 16V 220μF 同上
C41 16V 220μF 同上
C18 16V 220μF 同上
C19 16V 220μF 同上
C13&C14 50V 0.01μF セラミックコンデンサ
C15&C16 50V 0.01μF 同上

 

この中で、C21とC22はカップリングコンデンサらしく、かつ電解コンデンサなのでフィルムコンデンサに交換してみることにした。

上記のコンデンサ群をまとめると以下のとおり → 電解コンデンサは音響用を使うことにして、セラコンはフィルムコンへ変更。

耐圧とかが異なっているのは、いつも使っている共立エレショップにその在庫がなかったため。

スペック
数量
種類
25V 2200μF
1
電解コンデンサ
50V 22μF
3
同上
50V 4.7μF
7
同上
16V 220μF
6
同上
50V 1μF
2
同上
100V 0.22μF
2
ポリプロピレンフィルム
50V 0.01μF
4
積層型メタライズド
ポリエステル

 

数日後にブツが到着したので、早速交換開始。

いつものようにさくっと半田ごてを使ってコンデンサを取り外そうとしたのだが、これまたネットでよくネタになっているようで非常に取り外しが面倒だったりする。

何が面倒かというと、基板のパターン面積が非常に大きいために半田&リード線が全く温まらず、コンデンサの取り外しがまともにできないということ。

仕方がないので半田ごての温度を通常使っている360℃から最高温度である450℃に変更し、半田吸取り線を使いまくって何とか全てのコンデンサの取り外しができた。

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到着したハイグレードなコンデンサの群れ。

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取り敢えずチップコンデンサ以外のコンデンサを外した。

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取り外したコンデンサと使用済みの半田吸取り線。

あとは新たにコンデンサを半田付けしていくだけだが、また例によってオリジナルのコンデンサのサイズを確認しないままで注文したために非常に半田付けが厳しい箇所がいくつかあった(^^;)。

...ま、いつもどおりに適当に半田付け(^^;)。

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取り付けが終わった状態。斜めに見えるのは錯覚(^^;)。

ついでにアンプのゲインを30dBから18dBへと変更してみる。

具体的には、YDA138の背面方向?に並んでいるチップ抵抗の一番左にあるR21を外し、R21のYDA138側とその右隣のR22のYDA138側を半田でブリッジしてやるだけ。

しかし半田でブリッジするには少々距離があるので俺様はリード線でブリッジしてやった。

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改造前。まずは左端のR21を取り外す。

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R21とR22の下側(YDA138側)をリード線でブリッジ。

最後に基板をケースに取り付け、元通りに組み立て直して改造のお終い。

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現在組み立て中。電源のコンデンサがつっかえそうだ。

再度の試聴

完全に組み立て直したので、試聴してみることに。

恐る恐る電源を入れてみると...再度鮮やかな青色の電源ランプ(LED)が点灯...ボリュームを徐々に上げると...きちんと音が出る...一安心。

何となく音の輪郭がしっかりしているような...プラシーボか(^^;)?

がぁ、ゲインを下げたことにより、ボリュームを12時あたりまで上げてやらないと以前の音量に到達してくれない。

ゲインを下げる目的は、小音量時のギャングエラーを回避すること、また小音量時の歪みを回避すること等があるが、もともと俺様の個体ではギャングエラーもないようだし何となくゲインを下げるのは勿体無いような気がしたので(^^;)、元のゲインに戻してやることにした。

何はともあれ改造はそれなりに面倒だったが、一層の愛着が増した俺様、これからもそれなりに付き合ってやろうかと思いましたとさ。

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鎌ベイアンプKro(改)の勇姿...って外観は変わらない。