スピーカーセレクターを作成してみよう!!

面倒なスピーカー配線

ひょんなことから、燻っていたスピーカー自作魂が再着火してしまい、日夜新しいスピーカー作りのことで胸が一杯な俺様。

で、スピーカーの数が増えてくると、必要性が増大するのがスピーカーセレクターなるもの。日本語だとスピーカー切替機。

新しく作ったスピーカーのテストとか、たまには別のスピーカーで色々と聞いてみたいという欲求に対し、いちいちラックの裏でアンプとスピーカーの配線をするのは非常に面倒だったりする。更に、ラックの裏側はホコリが堆積しており非常に汚いので、いちいち掃除する羽目になるのもかったるい。

正直、スピーカーセレクターを経由させると接点数が増加するので音質が悪化するというのは分かっている。が、それ以上に面倒はしたくないのが俺様の本音。

スピーカーセレクター選び

巷に出回っているスピーカーセレクターは、そのほとんどがパッシブ型(リレー等を使用せずロータリースイッチやプッシュスイッチで切り替えるタイプ)だけど、種類は星の数ほどあり、お値段もピンキリ。

割りとポピュラーなのは、LUXMANAS-5IIIあたり。これの型落ちタイプでも、オークションとかでは高値で取引されているっぽい。

が、市販品を買って嬉々としているのは俺様らしくないので、例によって何か面白い(&安価な)スピーカーセレクターは無いものかと探してみると...ありました。しかもキットが。

それは、狐狸工房(こだぬきこうぼう)の、「スピーカーセレクター第二弾」(Ver.2.01)というキット。

俺様が気に入ったところは以下のとおり。

  • 接触不良が起きにくいロータリースイッチ採用
  • アンプ2系統&スピーカー3系統の切替が可能
  • 頑丈でコンパクト

お値段はそれなりに高いようだが、末永く使えそうなので早速注文してみた。

ブツの到着と、取説

代金を支払ってからしばらくしてブツが到着。ケースも自前で作っているということで、時間が掛かるそうな。

小さな箱の中に部品がぎっしりと詰まっており、非常に手ごわそうな予感を醸し出している(^^;)。

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ケース用のシールと取説。

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ぎっしりと詰められている部品。

取説というか組立て説明書は、図表や画像がたくさん盛り込まれており、非常に丁寧な作り。実体配線図があれば完璧かも知れないけど、これでも十分いけるかも。

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組立て説明書の表紙。

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組立て方法が懇切丁寧に記載されている。

ただ一つ気になったのが、アンプ2系統&スピーカー3系統を切替えするロータリースイッチの切替えの順番というか何というか。

スピーカーの切替えは、オリジナルでは左から右に向かって「スピーカー3 → スピーカー2 → スピーカー1」となっており、またアンプの切替えは左から右に向かって「アンプB → OFF → アンプA」という順番になっている。

しかし、左側から「スピーカー1 → スピーカー2 → スピーカー3」、また「アンプA → OFF → アンプB」という順番が自然のような気がするので、これは変更してみたいと思った。

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セレクターの位置というか切替え順番を変更予定。

組立て開始

それでは、スピーカーセレクターの組立て開始。

まずはケーブルの加工。赤白のケーブルを12cm長に12本切断し、被覆を剥いて半田メッキをしておく。

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半田メッキが済んだ12本のケーブル。これだけでも疲れた。

次に、ロータリースイッチを前面パネルに取り付けして、つまみを取り付ける。

で、前面パネルにシールを貼る。ここでオリジナルのシールの貼り方ではなく、スピーカーについては左側から「1 → 2 → 3」となるように、またアンプについては左側から「A → OFF → B」となるようにシールを貼ってみた。

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左側がスピーカー、右側がアンプの切替スイッチ。

次に、後面パネルにネジ式端子を取り付ける。

各端子を半田付けしまくることになるが、配線ミス防止のために俺様は下記の対策をしてみた。

  • ロータリースイッチにはマジックでスイッチ番号を振っておく
  • ネジ式端子にはマジックで端子番号を振っておく
  • ケーブルにはセロテープで端子番号を振っておく

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結線ミスを防止するために端子番号を振っておく。

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ケーブルにも端子番号を振っておく。これ鉄則。

で、組立て説明書の結線表を見ながら、慎重に配線を行ない半田付けをする。

半田付けが完了したら、下ケースに前後パネルをネジで取り付ける。

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半田付けが無事完了した状態。

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下ケースに前後パネルを取り付けた状態。

予めケースの左右にはネジ穴が切られている(合計で8箇所)が、このネジ穴が非常にタイト(=小さい)であり、下手をするとネジの頭をなめたりするので注意すること。

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くれぐれもネジの頭をなめないように注意。

最後に上ケースにネジ端子の結線用のシールを貼るが、前面パネルのシールの貼る順序というか位置を変更しているので、こちらも順番を変更するのを忘れずに。

具体的には、オリジナルは左から「アンプA → アンプB → スピーカー1 → スピーカー2 → スピーカー3」となっているが、これを「アンプB → アンプA → スピーカー3 → スピーカー2 → スピーカー1」に変更して貼る。

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上ケースのシールの順番も変更することを忘れずに。

で、いきなりアンプとかスピーカーを接続して鳴らしてみるというのもアレなので、念には念をということで、テスター等で正常に配線されているかどうかを確認すること。

デビュー@俺様宅

ということで、無事に完成したスピーカーセレクターだが、早速俺様宅のお茶の間でデビューさせることにした。

といっても、入力はアンプのTA-F555ESG、出力は台所のマトリックス・スピーカー/テスト用のスピーカーという組み合わせのみ。

アンプとスピーカーとスピーカーセレクターとの配線をして、スピーカーセレクターを台所のマトリックス・スピーカーに切替えし、アンプのスイッチを入れて、恐る恐るボリュームを上げる...しっかりと台所でスピーカーが鳴っているのが確認できた。

次に、ボリュームを絞ってスピーカーセレクターをテスト用のスピーカーへ切替えし、再度ボリュームを上げる...これまた問題なくスピーカーが鳴った。やったね。

で、スピーカーセレクターを通しても、俺様には音質の変化というか劣化は全く感じられない。

これで面倒な配線(と掃除)をしなくても、手軽にスピーカーを切替えることが可能になった。らっきー。

回路自体はそう複雑でもないので、ケースを含め完全自作に挑戦してみるのも良いかも。

俺様もこのキットを参考に、将来的には別バージョンを作ってみたいと思いましたとさ。

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スピーカーのチャンネル(左右)を間違えないように。

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無事にテストが完了し、俺様のAVシステムの仲間入り。

物欲三昧

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