鬼目ナットでスピーカーユニットを固定してみよう!!
一抹の不安
お茶の間のテレビ用に作成したマトリックス・スピーカー、大成功で連日活躍しまくりだけど、俺様的に少々不安な点があった。
それは、スピーカーユニットの固定方法。
今回、初めてMDF合板でエンクロージャを作成したが、普通のラワンの合板と全然勝手が違った。
- 合板のお値段 → ラワン合板に比べて非常に安い
- 加工性 → ダンボール紙のように柔らかく、非常に良好
- 塗装性(?) → 塗料の吸い込みがものすごく、まともに塗装しようとすると苦労するかも
音的にはアレかも知れないが、総合的に判断してMDF合板もありかと思っている。
が、加工性が良いということは、逆にいうとスピーカーユニットの固定という点では問題があるかも。それは、スピーカーユニットをネジ止めしても、うまく固定しきれないかも知れないという点。
実際問題、今回のスピーカーの作成で配線の都合で固定したユニットを取り外してみたが、一回取り外しただけでネジ穴がバカになってしまった(^^;)。
将来的に、スピーカーユニットの交換とかまで考えると、MDF合板で作成したエンクロージャに木ネジでスピーカーユニットを取り付けるというのは自殺行為かも知れない。
ということで、スピーカーユニットをしっかりと固定するためにはどうしたら良いのか?調べてみると、唯一といっても良いかも知れない解は、「鬼目ナット」の使用だったりする。
鬼(の)目(にも)ナット
鬼目ナットとは、木材とかプラスチックに埋め込んで使うタイプのナットであり、これをエンクロージャに埋め込んでやればネジ穴もバカにならないで済む。
- 埋め込む方法としては、金槌で打ち込むタイプと六角レンチでねじ込むタイプがあるっぽい
- いずれにせよ、事前に下穴を開けておく必要があるっぽい
- 10センチのスピーカーであれば、M4サイズの鬼目ナットが適当っぽい
- 鬼目ナットの相手方としては、いわゆる六角穴付きボルトが適当っぽい
ということで、ネットで鬼目ナットを検索してみると...星の数ほど種類があり、かつお値段もそれなりに高い。
...良く分からないので、取り敢えずお約束で近所のドイトに突撃してみた。
で、店内を捜索したが見付からない。もしかして在庫がないのかと気落ちしたが、念のため店員さんに聞いてみたら、鬼目ナットはボルトナットのコーナーではなくダボのコーナーに置いてあるとのこと。そういうことですか、そうですか。
で、鬼目ナットと六角穴付きボルトとドリルの刃を購入。思ったより安くて安心した。
- 鬼目ナット → EM4×10mm×16個、ねじ込み式のタイプ
- 六角穴付きボルト → M4×10mm×16本
- 木工用ドリルの刃 → 6mmのサイズ
鬼目ナットは、打ち込み式のタイプではなくねじ込み式のタイプを購入。で、鬼目ナットのサイズにより下穴のサイズも変わるので注意。下穴が大きすぎると取り付けられないし、小さすぎると鬼目ナットを破損したりするので。
実際の取り付け
それでは、作業開始。今回はスピーカーを移動させるのが面倒なので、テレビの下に設置した状態のままで作業を行なう。
まずは、木ネジを取り外してスピーカーグリルを取り外す、スピーカーユニットを取り外す。例によって、ネジ穴の周りが盛り上がっているが、木ネジの宿命かも。
次に、木ネジの穴の位置にそのまま下穴を開ける。下穴はバッフル面に垂直に開けること。
で、下穴に鬼目ナットを入れて、六角レンチでねじ込む。しかし本当にMDF合板は柔らかい。
上記の作業を繰り返して、全てのネジ穴に鬼目ナットをねじ込む。
最後に、スピーカーユニットとスピーカーグリルを元通りにして、六角ボルトで締め付けてお終い。
苦節30分、全ての木ネジを鬼目ナット+六角ボルトに置き換えたので早速視聴してみる。
...なんか、全体的に音が締まった感じで非常にナイスかも。逆にいえば、今まで木ネジだけではスピーカーユニットの固定が不十分だったかも。
ということで、木ネジに比べてメリットがありまくりの鬼目ナット+六角ボルト、俺様の今後のスピーカー製作には欠かせないアイテムに昇格しましたとさ。