セガサターン用RGBケーブルを改造してみよう!!
さて、第二弾はセガサターンのネタ。
セガサターンはデフォルトでRGB出力に対応しており、純正のRGBケーブルも用意されているのだけれど、実はとんでもない仕様になっているとのこと。
そのとんでもない仕様とは...初期の純正RGBケーブルはGNDが21ピンフレームに「しか」繋がっていないというもの。
本来であれば、左右の音声+RGB各色+CSync信号のそれぞれにGNDが対応しているはずなのだが、GNDが21ピン(外周の金属フレーム)にしか繋がっていないということは、余計なノイズを拾いまくるであろうことは明白。
実際問題、手持ちのセガサターン用RGBケーブルを接続してみたところ、音声ノイズが乗るわ、映像も何か変だわと最低の状態。
これはやはり、きっちりと喝入れをする必要があると思った俺様、早速改造に着手することにした。
では、まず現状把握から。
純正RGBケーブルのコネクタをよく見てみると、全部で8本のピンがある...どんな信号が来ているのかというと、
- 1ピン → Audio out Left
- 5ピン → Audio out Right
- 9ピン → CSync Out
- 11ピン → AV control
- 15ピン → Red
- 16ピン → Ys in
- 19ピン → Green
- 20ピン → Blue
- 21ピン → GND
本来であれば、上記の信号に対応して3ピン(Audio GND)、7ピン(CSync GND)、13ピン(Red GND)、(14ピン(Ym,Ys GND))、17ピン(Green GND)、18ピン(Blue GND)のそれぞれがGNDに接続されていなければならない。
ということで、改造の主旨としては、GNDのピンを追加してやるということだけだったりするが、どのように不足しているピンを調達するのか?というのが一番の問題かも。
...結局、手持ちのRGB21ピンコネクタ(オス)を使って配線し直すことにした。
あとはオリジナルのコネクタのピンに繋がっているケーブルをニッパでぶった切って、新しいコネクタのピンに半田付けし直しし、かつGNDのピン同士を半田付けしていく。
あとは念のため配線を確認し、コネクタのケースを組み立て直すだけと超簡単。
いよいよ動作確認...サターンの電源スイッチを入れると...鮮明な映像が目に飛び込んできた。
音声もきちんと出力されており、変なノイズも乗らない...大成功!
ところで、余ったオリジナルのコネクタをどうするか考えてみた俺様だが、そういえばもう一本純正のRGBケーブルがあるということに気付いた。
...それならば、余っているコネクタのピンを抜いて、もう一つのコネクタとニコイチしてしまえば良いのでは?と思った俺様、次にニコイチに着手。
コネクタからピンを抜くのがかなり面倒だったが、その後抜いたピンに付いていたケーブルの残骸(ニッパでぶった切った残り)を取り除き、新しいコネクタのGNDの位置に差し込んでからGNDのピンのみケーブルを半田付けといった手順。
これにて、2組のRGBケーブルの改造が完了...どちらも本来あるべき位置にGNDのピンがあり、正常な動作を確認できた。
...しっかし、こういう手抜き?とかやっていちゃ駄目だろうが!とセガの設計陣を小一時間問い詰めたくなった俺様だったが、まぁ今回は勘弁しといてやるか(^^;)。