スピーカーユニットを組み立ててみよう!!
まるごと手作りの醍醐味
以前、学研の「大人の科学」シリーズ絡みのネタをアップしたが、肝心の付録のスピーカーユニットは組み立てないままでかなりの時間が経ってしまった。
スピーカーユニットを組み立てるということは、当然それだけでは済まず、エンクロージャまで作ってやる必要があり(かなり)面倒くさいと思っていたのが本音だったりする...作ったとしても設置スペースがなくて奥様に叱られるのが明白だしぃ(^^;)。
しかし、このまま放置プレイ状態ではかわいそうだと思い、今回組み立てに挑戦してみることにした。
一体どんな音色を奏でてくれるのか?非常に楽しみかも。

好みの音は手作りする!という素晴らしい企画。

ユニットからエンクロージャまで全て手作りが基本の本。
部品の紹介
ふろくのスピーカーユニットは組み立てに必要な部品が全て揃っており、取説に従うだけで(ほぼ)間違いなく完成させることができる(はず)。

段ボール箱製ケースがエンクロージャ代わりにもなる。

部品の全て。割とシンプルな感じ?
それでは、各部品を簡単に説明。部品といってもあらかた出来上がっており、ボンドとネジで組み立てるだけ。

ひたすら純白なコーン紙。

ダンパー&ボイスコイル。

磁気回路、というかマグネット。

フレーム。パッキンも一緒。
組み立て開始
それでは、取説に従い組み立て開始。まずは磁気回路の保護シール(?)をはがす。

磁気回路に貼られているシールをはがしておく。
次に、ガイドピンとネジ穴を通る円周上にボンドを塗る...が、逆にフレームにボンドを塗ってみた。
で、磁気回路とフレームを合体させ、ナベコネジでフレームを磁気回路に固定する。

フレームの方がボンドを塗りやすいかも。

ナベコネジでしっかりとフレームを固定する。
次に、ボイスコイルの接着。ギャップゲージ(プラスチックの板)を丸めてボイスコイルのボビン内側に入れてやり、フレームのダンパーを貼る部分にボンドを一周、たっぷりと均一に塗ってやる。
で、引き出し線の向きをフレームの端子側に向けて、ボイスコイルのダンパーをフレームに接着する。
このまま、ボンドがかわくまで約10分待つ。時間はきっちり守ること。

ギャップゲージを入れた状態。

ボイスコイルのダンパー部分をフレームに接着。
次に、コーン紙の取り付け。フレームの外周にボンドを塗り、コーン紙を乗せてボンドを密着させて約5分待つ。
で、コーン紙とボイスコイルの接合部(中心部分)にボンドを塗り、完全にかわくまで約15分待つ。

コーン紙の接着。しっかりと乾燥するまでの我慢。
次に、キャップの取り付け。コーン紙のボンドがかわいたら、ギャップゲージ(プラスチックの板)を抜いてボイスコイルボビンの上部にボンドを塗り、キャップを乗せて、更にキャップとコーン紙の接合部にボンドを塗る。
書くと非常に簡単そうだけど、ボンドの色が黒いので美しく塗るのが結構厄介かも。

純白のコーン紙と汚いボンド...しくしく。
最後に、引き出し線の処理。ボイスコイルの引き出し線を端子に引っ掛ける。
引き出し線は水平になっていないと他の部分と接触してしまうので注意すること。
これでユニット自体は完成だけど、音を出すにはあと30分ほど待って、ボンドが完全にかわくまで我慢する。

くれぐれもショートしないように気を付けること。

じっと我慢して乾燥させる。
更なるパワーアップ
思ったよりは楽勝で完成したオリジナルのユニット。すぐにでも聴きたいところだけど、エンクロージャがないのでお預け...
デフォルトで、このキットが入っていた段ボール箱に取り付けて鳴らしてもいいんだけど、なんか味気ないのでちゃんとしたエンクロージャで鳴らしてみたい俺様。

完成したユニット×2個。仕上がりはばっちり?

ユニットの背面。Gakken&FOSTEXのコラボ。
ここで注意したいのは、このユニットは防磁型ではないということ。
防磁型でないということは、テレビとかのそばで使うことはできない。
...なんかつまらないので(^^;)、防磁型に改造してみることにした。
改造といっても、マグネットの背後にキャンセリングマグネットを貼り付けるだけ。かなりポピュラーな方法だが、俺様は実はやったことがなかったりする。
まずはキャンセリングマグネットの確保ということでインターネットで検索すると...「株式会社二六製作所」というサイトを発見した。
...色々な種類の磁石が非常にお安く売られているが、何よりも感心したのは、「注文金額にかかわらず送料・代引き手数料無料」ということだったりする。これはなかなかできないことでっせ、お客さん。
ということで、今回作成したユニットのマグネットのサイズ(直径約5.5cm×厚み約1cm)と同じ位のサイズのフェライトマグネット(直径5cm×厚み1cm)を2個注文。
単価は263円/個であり、合計で600円足らず。これで送料が無料なんて安すぎかも。
数日経って、マグネットが到着。少額・少量注文にもかかわらず送料が無料&梱包が丁寧で、代表取締役さんのご挨拶が付いているとか非常に好感が持てる。
今後も機会があったら、是非ともお取引させてもらいたいと思った。マジで。

「積小為大」の精神が堅持されているっぽい。

見た目より強力なので、取り扱い注意。
それでは、実際にキャンセリングマグネットを貼り付けてみることに。
今回、マグネットの接着には、超強力接着剤であるボンドの「S・U」を使用。何でも接着できるので重宝している。

俺様的に定番ともいえる接着剤。
作業としては、以下のとおり。
- ユニットのマグネットに接着剤を塗布
- ユニットのマグネットと反発する方向にキャンセリングマグネットを近付ける
- マグネット同士は最初反発しているが、接近させるとなぜかくっつくようになるので、そのまましっかりと貼り合せる
- しかし、微妙にマグネット同士が横にずれようとするので、ガムテープとかでしっかりと固定してやる
- 接着剤がかわくまでそのまま放置
で、完成したキャンセリングマグネット付きオリジナルユニット。我ながらナイスな出来上がりかも。
...早いところエンクロージャを作って鳴らしてみたいと思った俺様でしたとさ。

ガムテープで固定中。早くかわかないかな?

しっかりとキャンセリングマグネットが固定された。