ノートパソコンのハードディスクを増量してみよう!!

想定外の現象

今回のネタは、ノートパソコンのハードディスクの増量について。

対象となるノートパソコンは、HP Compaqのnx6125なるもの。AMD Turion64 ML-40を搭載し、なかなかハイパフォーマンスなやつ。

搭載されているハードディスクは80GBであり、通常の使用で満杯になることはあまりないものと思われるが、所有者がiTunesを使いまくっており残り容量があまりない状態。

なので、ハードディスクを増量し、もっともっと楽曲を突っ込みたいという強い要望があり、俺様が安易に引き受けた。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/nx6125_01.jpg

nx6125。オールインワンで高性能。

通常、俺様がハードディスクの増量を行なう手順は以下のとおり。

  • 準備するもの → 新しいハードディスク、USBハードディスクのアダプタ(これdo台MASTER)、ソフトとしてAcronis TrueImage Home(CD-ROM)
  • 新しいハードディスクをノートPCに装着し、古いハードディスクをUSBハードディスクのアダプタに接続&ノートPCに接続してCD-ROMからTrueImageを起動
  • ディスクのクローン機能を選択し、ノートPCに内蔵されていたハードディスクの内容をそのまま新しいハードディスクにコピー
  • コピーが完了したらそのまま新しいハードディスクが増量された状態で使える

以上、非常にお手軽に増量ができるはず...だった。

が、想定外の現象が発生し、今までにない苦労を強いられた俺様。

ハードディスクの増量とか換装なんて非常によくあるネタであり、わざわざアップする必要があるのかと思ったりもしたが...備忘ということで。

最初の挑戦

新しいハードディスクは、WDの3200BEVEに決定。

近年ノートPCの世界でも絶滅しかけているPATAで320GBもの大容量を誇り、お値段もかなり安い。

nx6125はいわゆる137GBの壁もないっぽいので安心してゲットしてみた。

まずは、古いハードディスクと新しいハードディスクを交換する作業から始める。

ノートPCの裏側にあるフタのネジを2本外すと、マウンタが現れるのでマウンタごとハードディスクを取り外し、交換して戻すだけ。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/nx6125_03.jpg

nx6125の裏側。フタを固定している2本のネジを外す。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/nx6125_04.jpg

マウンタを左に引いて持ち上げると外れる。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/nx6125_05.jpg

こちらが古いハードディスク。Seagate製でした。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/nx6125_06.jpg

右側が新しいやつ。320GBと4倍もの容量。

交換が完了したらノートPCを起動し、BIOS画面を出してメニューの中にある「ハードディスク セルフテスト」を実行。

かなりテストに時間が掛かったが、全く問題がなかったっぽい(当たり前か)。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/nx6125_02.jpg

BIOSが持っているセルフテスト。ものすごく時間が掛かる。

では、早速コピーの開始。

一旦ノートPCの電源を切り、CD-ROMからTrueImageを起動し、ディスクのクローン機能を選択&コピー開始...早々にディスクエラーが出た...

へ?何でエラーが出るんかいな???

もう一度クローン開始...やっぱり同じエラーが出る...

ここで原因が分からなくなってしまった俺様、色々と試行錯誤に陥る羽目に。

次の挑戦

それから俺様がやったことといえば...

  • 古いハードディスクをノートPCに戻し、新しいハードディスクを外付けにしてクローンの実行 → ディスクエラーが出て失敗
  • 古いハードディスクのデータを一旦別の外付けUSBハードディスクに退避させ、それからノートPCに新しいハードディスクを入れて退避させておいたデータをレストアしてみる → ハードディスクのエラーが出てリカバリできず失敗
  • ハードディスクのジャンパピンをスレーブとかケーブルセレクトに変更して接続し直し → ハードディスクのリードエラーが出て失敗
  • 別のハードディスク(250GB&160GB)を購入(^^;)し、クローンの実行 → ディスクエラーが出て失敗

...全然駄目じゃん...ネットで探してみると換装の成功事例が山ほどあるのに、なんでここでハードディスクエラーが出るのか???

最後の挑戦

ハードウェア的には全く異常がないように見えても、どうしてもディスクエラーが出てしまう。

なにをやっても駄目駄目な結果となり心が折れそうになった俺様だったが、ここで最後の賭けをしてみることに。

それは...これdo台MASTERが持っている機能である「スタンドアローンコピー」でのハードディスクの複製だったりする。

これdo台MASTERは、USB接続をしないとそれ自体でハードディスクのコピーとかコンペア(比較)、イレース(消去)ができる。

で、このコピー機能は、TrueImageのようなソフトウェア的なコピーをするのではなく、完全にハードウェアレベルでハードディスクの複製を作成するもの。

これで駄目なら諦めるしかないという感じだったりする。

複製が完了し、新しいハードディスクをノートPCに装着し、電源投入...Windowsが、何事もなかったようにあっさりと起動した(^^;)。

...何なんだ、一体???...ま、結果オーライということで(^^;)。

「スタンドアローンコピー」によるハードディスクの複製を行なうと、新旧のハードディスクの容量の差は「未割り当て」の領域となる。

具体的には、新しいハードディスクの容量が320GB、古いハードディスクの容量が80GBなので、差の240GBが丸々「未割り当て」の領域となるので、この領域を初期化してやる。

で、新しいドライブができるので、「My Documents」の移動を行ない作業完了。

これで広大な領域を使いまくることができる。

参考まで、ハードディスクのベンチマークを取ってみた。左が古いハードディスクで、右が新しいハードディスク。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/nx6125_07.jpg

こちらが古いハードディスク。速度はそれなり。

https://hkjunk0.com/wp-content/uploads/nx6125_08.jpg

こちらが最新のハードディスク。倍近い速度。

ついでにテキストでも。

【古いハードディスク】→ Seagate ST9808210A

————————————————–
CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
————————————————–

Sequential Read : 29.071 MB/s
Sequential Write : 26.149 MB/s
Random Read 512KB : 17.358 MB/s
Random Write 512KB : 14.149 MB/s
Random Read 4KB : 0.332 MB/s
Random Write 4KB : 0.619 MB/s

Test Size : 100 MB
Date : 2009/08/25 12:46:15
Comment Seagate ST9808210A

【新しいハードディスク】→ WDC WD3200BEVE

————————————————–
CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World httpcrystalmark.info
————————————————–

Sequential Read 57.440 MBs
Sequential Write 54.871 MBs
Random Read 512KB 25.925 MBs
Random Write 512KB 35.419 MBs
Random Read 4KB 0.358 MBs
Random Write 4KB 1.172 MBs

Test Size 100 MB
Date 2009/08/25 12:34:32
Comment WDC WD3200BEVE

古いハードディスクの倍近い速度を叩き出しており、実際の体感速度もかなり上がっているかも。

ということで、色々とトラブルはあったものの無事にハードディスクの増量が完了した。

...いや~、非常に勉強になりましたわん(^^;)。

お店

次の記事

蔵一