スピーカーのエッジを貼り替えてみよう!!
事の発端
いつものように、茶の間にてアンプの電源を入れてFMを聞こうとしたら何かおかしい...思い切り音が割れているような感じ。スピーカーをよく見てみたら、エッジがすごい事に...。よく今まで気付かなかったな>俺(^^;)。
因みに、茶の間のスピーカーは長岡鉄男先生設計のW-13mkII(10cm2ウェイ超薄型壁掛け専用)。設置スペースの都合で壁掛け型なのだが、音はかなりのもの。ユニットはフォステクスのFW108(ウーファー)+FT25D。
下の画像が左チャンネルのユニットというかウーファー。
下の画像が右チャンネルのユニットというかウーファー。どうしてこちらの方がダメージが少なく見えるかというと、過去にボリュームの上げ過ぎでスピーカーを飛ばしてしまい(^^;)、買い換えたためだったりする。
エッジを探して
普通であれば、新しいユニットを購入して交換してはい終わり。という事だけど、財政難もあり両チャンネル買い換えは非常に厳しい...FW108の後継機種のFW108Nって、フォステクスのオンラインショップで12,075円/本(税込み、2005年7月現在)。すんごい高価。
ウレタンエッジは加水分解等により、10年もすりゃボロボロになるということが判っているけど、メーカーの半ば計画的な陳腐化に付き合わされるのも情けない。
と、そこで思いついたのが「エッジの貼り替え」。オーディオ専門誌とかで、よくセーム皮のエッジへの貼り替えとかの記事があるけど、同じサイズのウレタンエッジを探して交換してみようと、ヤフオクを検索したら、しっかりと出品があった(^^)。FUNTEQという業者さんで、サイズ的にもいけそうなので、早速落札して取り寄せ。ウレタンエッジの代金は1,750円/枚×2+取説・ボンド・刷毛400円で総額3,900円。
下の画像が届いた新品のウレタンエッジ。取説と、専用の接着剤・刷毛が付属。
交換開始!!~劣化したウレタンエッジの除去
早速交換を開始。
ウレタンエッジを外周で押さえている輪っか(紙製)を取り外し、ぼろぼろになり、融けているウレタンエッジをナイフとかシンナーとか爪とかを使って取り除く。当たり前だけど劣化が進んでいるウレタンエッジほどボロボロになっていて取れ易い。
あまり気合を入れるとコーン紙を傷つけることになるので、ゆっくりと作業すること。下の画像がウレタンエッジを完全に取り除いた状態のスピーカー。
一見綺麗に取れているように見えるけど、コーン紙はへろへろになるわ裏側のウレタンエッジは完全に取りきれないわで大変な作業だったりする...
もしかして、この劣化したウレタンエッジを除去するという作業が一番面倒かも。
新しいエッジの接着
次に、いよいよウレタンエッジをコーン紙に接着。本来接着面はコーン紙の裏側なんだけど、あまりにも作業が面倒なので表側に接着することに(^^;)。サイズがサイズなので、音質にもそう影響はないはず...
専用の接着剤(一見木工用ボンド)を点状に、コーン紙の外周に付けて、それから刷毛で広げていく。
ウレタンエッジ側にも接着剤を塗り、コーン紙と合体させる。
取説には詳しく書いてるけど、この段階でスピーカーのボイスコイルのセンターをきちんと確認し、接着しないと後で非常にやばいことになったりする。
合体後は接着剤が乾くまで暫く放置プレイ。
下の画像が接着剤が乾いた後のコーン紙+ウレタンエッジの状態。
次に、ウレタンエッジの外周部分を接着。
フレームの部分(エッジの外周裏側)にしっかりと接着剤を塗り、ウレタンエッジを接着、その後に表の部分に接着剤を塗り、最初に取り外した輪っか(紙製)を再度取り付ける。
もう少しで、出来上がり
下の画像が輪っか(紙製)を取り付けた後の状態。
このまま暫く放置し、完全に接着剤が乾くのを待つこととする。
せっかちな人もここはぐっと我慢して、乾くのを待つこと。
交換完了!!!
下の画像が完全に接着剤が乾いた状態のユニット。まるで新品のような状態(^^)。
最後に、エンクロージャにユニットを取り付けて、音出しをして確認したらお終い。
...オリジナルと全く変わらず良い音(^^)。
サイズが小さいということもあったけど、比較的簡単に、何よりも安価にエッジ交換が完了。
10年後、またエッジがいかれたら再度挑戦するつもり(^^;)。