旧いPC-98の電源を調べてみよう!!

もう一つの悩み

基板の電解コンデンサ総とっかえ+基板洗浄という荒業を駆使して、正常に音が出るようになったPC-9821As2改さんだが、もう一つの悩みというか不具合を抱えていた。

それは、最初に電源を投入してやっても、正常に起動しないということだったりする。どういうことかというと、電源を投入してもピポ音もしなければメモリカウントも始まらず、画面は真っ黒のままという状態。

おもむろにリセットボタンを押してやると、ピポ音とともにメモリカウントが始まり、正常に起動するといった有様。これはどう考えても電源が弱くなっているっぽい。

後期型のPC-98であれば、電源はいわゆるATX型電源に準拠しているようなので交換もそれなりに楽といえば楽だけど、初期型のPC-98はそうはいかない。電源コネクタも特殊だし配線もよくわからない。

ならば、PC-98の電源コネクタというか配線を調べて、普通のATX型電源でも移植してやるかと考えた。

調査開始

PC-9821As2さんに使われている電源は、トーキン製のPU729というやつ。データシートも何もなく、電源のガワにもスペック等全く表示されていない。でもって基板のパターンを追いかけるのも面倒なので、直接テスタで当たってみることにした。

この電源のサイズは、正面(ファンがある方向)を基準として幅18cm×高さ12cm×奥行き10cmと、かなりでかい。まぁ、旧いタイプの電源なので効率もそれなりということ?

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電源ユニット。旧いだけあって、かなり大きめ。

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電源コネクタ。特殊な形状。

基板と電源を接続するコネクタは、特殊な形状の8ピンコネクタ。電源ユニットからはオレンジ、青、赤、黒と4種類のコードが出ている。

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電源ユニットPU729の内側というか基板。

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特殊形状の8ピン電源コネクタ。

直接基板とかコネクタにテスタを当てて、手がすぺったりすると大惨事になりかねないので、電源ユニットの基板にコードを半田付けして、そこで電圧を計測することにした。

お約束だが電源ユニットは高電圧を取り扱っているところがあるので、分解する際は必ずACコードは接続しないこと。またうかつにコンデンサ等の端子に触れないこと。しっかりと感電しまっせ。

...それ以前に、電源ユニットを分解するようなことはやめておくのが吉かも(^^;)。

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電源ユニットの基板から出ているコードでチェックする。

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くれぐれも、基板をショートさせないように。火事になるよ。

黒いコードは普通に考えてGNDだろうということで、テスタのGNDを接続。あとは運任せでオレンジ、赤、青のコードの電圧を計測する。

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電圧計測中。これは+5Vでした。

調査結果報告

結局、電圧は3種類しか出ていなかった。コードが4色なので当然といえば当然かも。

コードの色
電圧
備考
+5V
3本出ている
オレンジ
+12V
 
▲12V
 
GND
3本出ている

電源コネクタのコネクタ側に、ピン番号(?)が振られているが、1番ピンから8番ピンまで対応するコードの色は以下のとおり。

ピン番号
電圧
1
+5V
2
+5V
3
▲12V
4
オレンジ
+12V
5
+5V
6
GND
7
GND
8
GND

コードの色と電圧との関係で、明らかにATX電源と異なるのはオレンジ色のコードだったりする。

ATX電源ではオレンジ色は+3.3Vだが、PC-98のこの電源の場合、+12Vとなるので注意。

ということで、コネクタのそれぞれのピンの電圧というか配置が判明したので、適当なサイズのATX電源でも買ってきて移植に挑戦してみることに。って、いつになることやら(^^;)。

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正面左下の赤いコードが1番ピンとなる。