HP200LXを修理してもらおう!!(その2)
個人輸入のリスク
eBayをぶらぶらしていたら、中古のHP200LXがたくさん出品されていた。完動品で程度もまぁまぁであれば、ついつい予備機として確保したくなってしまう。
ということで、(いつものように)ポチッとボタンをクリックして購入してしまい、到着を待つことにした。今回は出品者がブラジル在住ということで、気長に待つ必要があるっぽい(いろんな意味で)。
で、何週間か経過して到着。外観は、思っていたよりはまともかも。
右側のヒンジには、お約束の亀裂が入ったようで、修復痕がある。あまり美しくない。
背面には出品者の保証シールが貼られている。これを貼ったまま使うのはいやなので、とっとと剥がしてしまった。今思うとこれがハマりの始まり(^^;)。
電池蓋は、これまたお約束の爪折れ状態となっていて、セロテープかなんかで固定しないと外れてしまう。
で、早速動作確認ということで、バックアップ用のボタン電池(CR2032)と、単3アルカリ乾電池2本をセット。液晶画面を開いたら、いきなり起動している...電源スイッチを入れないで起動したっけ?
少し妙な気がしたが、そうこうするうちにスタートアップの画面が表示されたので、電源キーを押して電源を切断してみた...電源が切れない(^^;)。
試しに他のキーを押してみたが、どのキーも全く入力を受け付けてくれない。電池を一旦抜いて入れなおしてみても、症状は変わらず。
...おいおい、いきなりこれかよと、目の前が真っ白になってしまった。
動作確認済みとeBayの商品説明には書いてあったが、長旅の影響でどこかの接触が悪くなってしまったのかも。それともジャンクを掴まされたとか(^^;)。
クレームしても始末が面倒臭そうなので、ここはやっぱり、アレですな。バラシですな(^^;)。
取り敢えずの分解
まずは裏面にあるゴム足を取って、奥にあるトルクスネジを取り外す。このゴム足が非常に劣化している...いやな予感が。
トルクスネジを4本外すだけで、本体を開けることができる。がぱっと開けると、明らかに以前も開けられた雰囲気がありあり。
キーボードが効かなくなるのは、はじっこにあるフィルム状の端子の接触が悪いのがよくある原因ということなので、アルコールで接点を洗浄してから接点復活剤を塗布した。
ついでに、フィルム状の端子に接触する相手側の端子も清掃しておいた。結構汚れている。
参考まで、いわゆる倍速化を行なう際に交換するクリスタルは、CPUのすぐそばにある。これを交換してやると倍速とか爆速になる。
端子の清掃も終わったので、組み立てなおして再度電池をセット。液晶を開いてみると、今度は勝手に電源が入っていない。
直ったかと思い、ほっとして電源キーを押す...電源が入らない(^^;)。あちゃー、もっと具合が悪くなったっぽい。
さて、どうする???
最後の手段
もう一回分解するのも怖くなったので、これはあれ、前回別のHP200LXを修理してもらった「矢澤行政書士事務所」さんに修理をお願いすることを即断。
修理のついでに、標準速のクリスタルを倍速化する改造もお願いすることにした。見積もりを取ったが非常に安くて相変わらず素晴らしい仕事。
で、「矢澤行政書士事務所」さんにHP200LXを送付して、受け取りましたの連絡をもらってから翌々日、なんとHP200LXが自宅に届いていた。
宛先不明で返送されてきたのではないようで、もしかしたら到着時点で完全に死んでいて、そのまま戻ってきたのかと泣きたい気持ちになった(^^;)。
恐る恐る箱を開けてみると...なんと、新品同様のHP200LXが中に入っていた。電源を入れると、それまでのトラブルが嘘のように、全く問題なく倍速でシスマネが起動した。
...ばんざーい。本当に有難うございました>「矢澤行政書士事務所」さん。
とても感動したのは、電池蓋の爪の修復箇所。本当に美しく補修がされている。
今回も修理・補強箇所は多岐に渡っている。これでこのお値段とは、本当に頭が下がる思いです。
これで、我が家には3台のHP200LXが存在することに。これで一生使い倒すことができる(^^;)。
今回の教訓は、素人が下手にいじるのはやめて、プロに任せるのが結局一番の近道(コストも時間も)ということで。