PC-8001用RGBケーブルを作成してみよう!!

さて、残りのミッションは「PC-8001のディスプレイ出力をRGB21ピンプラグ(オス)に出すケーブルを作成」のみとなった。

と、その前に、試してみたいことが一つ...それは、MSX2用のRGBケーブルを使ってPC-8001mkIIの映像出力を取り出せないかどうか確認するということ。

俺様手持ちのMSX2用のRGBケーブルは、RGB21ピンプラグ(オス)とDIN8ピンプラグ(オス)の組み合わせとなっており、確かRGB信号のピンアサインはPC-8001と同じだったかと記憶している。

なので、取り敢えず映像信号が出ているかどうかだけは確認できるのではないか?ということで、前回作成したAVマルチ端子用ケーブルを使ってお茶の間テレビに接続し、PC-8001の電源をポチッとしてみる。

...表示された...取り敢えずは生きているっぽい>PC-8001mkII。

しかし、当たり前だが同期信号が入力されていないので画面が流れまくり...このままだとお茶の間テレビにダメージを与えるかも、と速攻でPC-8001の電源を切ったのは言うまでもない。

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画面流れまくりの状態...これでは当然使えない。

ということで、本格的に専用のケーブルを作成することにした。

ところでPC-8001のデジタルRGB信号はRGBの各信号に加え、普通のパソコンのVGA信号と同じくHSync信号(水平同期信号)&VSync信号(垂直同期信号)が出力されており、AVマルチ端子で必要なCSync信号は出力されていない。

なので、HSync信号とVSync信号をどうにかしてCSync信号に変換してやる必要があるが、本格的な変換回路を作るのは面倒だしそもそもコネクタに収まらない。

どうしようかと考えながらネットで色々調べてみると、「水平同期信号と垂直同期信号をOR回路に通して複合同期信号を生成する」というページを発見 → 前に俺様がリンクしていた回路図の画像がリンク切れとなっていたけれど、回路図を手書きで再現してくれていました。感謝。

このOR回路がダイオード2個+抵抗1個という非常にシンプルな造りで美しいと思った俺様、早速使わせてもらうことにした。

これで準備完了のはずだが、必要なアイテムは以下のとおり。

  • DIN8ピンプラグ(オス) × 1個 → 秋葉原の千石で購入
  • RGB接続用のケーブル及びRGB21ピンプラグ(オス) × 1個 → 通販で購入
  • ダイオード(小信号用) × 2個 → IS2076を通販で購入
  • 抵抗(200Ω) × 1個 → 小型の1/4Wを通販で購入

RGBケーブル&RGB21ピンプラグは、いわゆるSCART接続用のストレート全結線(オス/オス)のケーブルを通販で購入してみたが、これを半分にぶった切って使うこととする → この方がケーブルとプラグを別々に買うより安上がり&簡単なので。

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カモンというメーカー謹製のケーブル。結構安かった。

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ケーブルとDIN8ピンプラグ。

それでは、ケーブルの加工から始める。

RGB21ピンケーブルを、ちょうど真ん中でぶった切る...全結線ということもあり、中にはケーブルがぎっしりと詰まっている。

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半分に生き別れとなったRGB21ピンケーブル。

DIN8ピンプラグは至って普通のコネクタであり、特記事項はない。

ところで、PC-8001mkIIのデジタルRGB出力のピンアサインは以下のとおり。

ピン側の突起が上に来るようにして、ど真ん中が8ピン、あとは上から時計回りで7ピン・3ピン・5ピン・2ピン・4ピン・1ピン・6ピンという順番になる。

PC-8001mkII
備考
1 VCC N/C
2 GND  
3 Clock(14MHz) N/C
4 HSync 水平同期信号
5 VSync 垂直同期信号
6 Red  
7 Green  
8 Blue  
GND GND 外周のシールド

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今となってはこれまた希少なのか?

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プラスチックのケースとプラグの部分。

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シールドを割った状態。結構スペースがある。

ここで、ぶった切ったケーブルとDIN8ピンプラグを半田付けしたり配線する前にやっておくべきこと...それは、DIN8ピンプラグのキャップ(プラスチック製)をケーブルに通しておくということ。

例によって、半田付けした後では絶対に取り付けることができないので注意。

なお、今回のケーブルは直径が太く、そのままではDIN8ピンプラグのスカート部分を通らないのでスカート部分をカッターナイフでちょん切った。

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DIN8ピンプラグのケース部分。

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カッターでスカート部分を切ってケーブルに通しておく。

次にケーブルのガワを剥いて、中にある21本のケーブルを露出させる...本当にいっぱいある(^^;)。

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色とりどりのケーブルが出現。

で、どの色のケーブルがRGB21ピンプラグのどのピンに接続されているのか、目視またはテスターで確認する。

...俺様は面倒臭いのでPC-8001から拾ってくる信号に対応するRGB21ピンプラグのピンだけを探した...これはRGB21ピンプラグのケースをばらしてピンを見ながら確認するのが近道。

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ケースを開けた状態。複雑怪奇な配線。

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この状態でケーブルの色とピンを確認する。

悪戦苦闘した結果、下記の内容が判明。

RGB21ピンケーブル
NEC PC-8001用
1 Audio Left → 薄オレンジ色 2ピン(GND)
2 N/C → 白色 → 根元で切断 N/C
3 Audio GND → 薄オレンジ色&黒 2ピン(GND)
4 N/C → 黄色&黒 → 根元で切断 N/C
5 Audio Right → 青色 2ピン(GND)
6 N/C → 黄色 → 根元で切断 N/C
7 CSync In GND → 水色&黒 2ピン(GND)
8 N/C → ピンク色&黒 → 根元で切断 N/C
9 CSync In → 黒色 4ピン(HSync)&5ピン(VSync)を
OR回路でミックス
10 N/C → 赤色&黒 → 根元で切断 N/C
11 AV Control → 水色 → 根元で切断 N/C
12 N/C → 赤色 → 根元で切断 N/C
13 Red GND → 紫色 2ピン(GND)
14 Ym&Ys GND → ピンク色 → 根元で切断 N/C
15 Red → 灰色&黒 6ピン
16 Ys In → 緑色 → 根元で切断 N/C
17 Green GND → 灰色 2ピン(GND)
18 Blue GND → 緑色&黒 2ピン(GND)
19 Green → 茶色 7ピン
20 Blue → 白色&黒 8ピン
21(外側) 各GND(1ピン・3ピン・5ピン・7ピン・
13ピン・17ピン・18ピン・21ピン)に接続
2ピン(GND)

必要でないケーブルは根元でばっさりと切断し、GND関係はPC-8001側の2ピンに集めることにした。

特にオーディオ信号はGNDに落としておかないと変なノイズを拾ってしまうので注意。

次に、ダイオード+抵抗によるOR回路を仕込んで、実際にお茶の間テレビにきちんと表示されるかどうかを確認する...くれぐれも配線を間違えないように。

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これが、超次元配線だ(^^;)。真似しないように。

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この状態でPC-8001に突っ込む。

準備も整ったので、恐る恐るPC-8001の電源スイッチをポチッとしてみると...映った...映像が流れることもなく、しっかりと表示された。

試しにカラーがきちんと表示されるかどうかBASICでプログラムを走らせると、鮮やかな色が表示された...やったね!

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N-80ベーシックの画面がきちんと表示された。

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昔懐かしいBASICによるカラーの表示もばっちりだ。

ここまできたらミッションコンプリート目前なので、超次元配線を普通の配線にして、OR回路をDIN8ピンプラグの中に収めて、最後にプラグの部分をケースに押し込んでやって完成。

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かなりコンパクトにまとめることができた>自画自賛。

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とうとう完成したPC-8001用RGBケーブル。

ということで、当初の目論見であるPC-8001の映像をAVマルチ端子経由でお茶の間テレビに映すというミッションは無事に完了。

...ま、別にPC-8001を日常的に使うわけでもないし、自己満足といってしまえばそれまでだったりするのだが、何か次のネタはないもんかと考えている俺様...確実にRGB病が慢性化しつつあるという自覚が出てきましたとさ(^^;)。