ノートPCのキーボードを修理してみよう!!(その2)
突然の反逆の狼煙
ある日、知り合いからメールが来た。読んでみると、ゲーム専用で使っているノートパソコンの調子が突然悪くなったらしい。
そのノートパソコンは、SONYの「VAIO PCG-F75/BP」。年式としてはもう古いが、大柄のボディで結構使いやすいかも。
症状は、電源を入れ、ロゴマークが表示された状態でビープ音がけたたましく鳴り響き、先に進まないとのこと。
恐らく、キーボード周りの不良と思われるので、確認のために宅急便で現物を送付してもらうことに。
状態確認と分解
早速現物が到着し、動作確認を行なったが確かに起動画面の状態でビープ音が連続して鳴り、先に進まない。適当にキーを連打するとWindowsが起動するようなので、キーボード周りの不良、恐らく接触不良と断定(早っ)。
それでは、分解開始。ボディの左側にある小さなネジを1個外し、その箇所を少し右にずらしてやると、電源スイッチやスピーカーを固定している部分が外れる。白いフレキケーブルで接続されているので切断したりしないように注意。
次に、中央部分にある黒いネジを1個外すと、キーボードユニットが外せる。キーボードユニットは緑色のフレキケーブルで接続されているので、切断・破損しないように丁寧に取り外す。
キーボードユニットを外すと、HDDやCD-ROMユニットにも手が届く。このVAIOはとってもメンテナンスが簡単でいいかも。
キーボードの清掃
で、キーボードの状態だが...前のオーナーが猫を飼っていて、その猫の毛がびっしりとキーボードに付着している(^^;)...どういう使い方してたんねん?
ということで、直接キーボードユニットの洗浄をやる必要が出てきたので、キートップを1個1個取り外すことにした。キートップは、隙間にドライバーとか入れて垂直に持ち上げるだけで容易に外れるが、無理な力を加えると当然破損して後悔することになるので注意。
あとは、中性洗剤を少量入れたお湯にキーボードユニットとキートップをしばらく漬け、ごみを落としてよーく水洗いして日陰でゆっくりと時間を掛けて干す。
その後、キートップを元に戻すことになるが、どの箇所にどのキートップがはまるのか覚えておかないと後悔することに(^^;)。できれば事前にデジカメ等で記録しておくこと...って遅いか(^^;)。
で、分解とは逆の手順でキーボードユニットを取り付け、電源投入...お、正常に起動。やったね(^^)。
ということで、割と簡単に直せたので良かった良かった。
後日談
知り合いにノートパソコンを発送したが、しばらくして、またメールが来た。
...結局症状が再現したらしい...洗浄だけでは駄目で、何か根本的に修理する必要があるっぽい。
正式に修理に出すと2万円以上掛かるみたいで、作業も面倒なのでオークションでキーボードユニットだけ探してみることに...そしたら、「VAIO PCG-F75/BP」の後継の「VAIO PCG-F76/BP」がジャンクで出品されていたので、さくっと落札。
この2つの機種の仕様は共通っぽいので、キーボードユニットは同じものを使っているはずという推測だけで(^^;)。
果たして、到着した「VAIO PCG-F76/BP」のキーボードユニットを取り外して確認すると...ビンゴ。全く同じやつでしたとさ。
ということで、早速キーボードユニットを交換して動作確認。無事に起動したので再度知り合いに発送。その後は正常に動作しているらしい。
...最初から交換すりゃ良かったかも知れないが、まぁ勉強ということで。