ノートPCのハードディスクを換装してみよう!!

かっつーんという音

「かっつーん」といっても、某アイドルグループではないので念の為。

ノートパソコンのハードディスクは、デスクトップのそれに比べて酷使されがちなような気がする。特に、ビジネスの現場ではそうかも。

就業時間中は電源が入りっぱなしで、時にはアプリケーションが立ち上がったままで会議場所に持ち運びされたり、飲みかけのコーヒーをぶっかけられたりタバコの灰がおっこちたりというような非常に危険なミッションが毎日繰り返されている(^^;)。

しかも、ハードディスクは最終的にクラッシュすることが義務付けられており、バックアップを取っていないと悲惨な目にあうことは間違いなしだったりする(特に仕事のデータが一発で喪失した時の虚無感は筆舌に尽くしがたい)。バックアップについての考察は別途やるとして、ここでは死に掛けのハードディスクを換装するネタを取り上げたい。

ハードディスクが死に掛ける場合、前兆として規則的に異音がするというケースがある。そう、「かっつーん」という音である。この音が聞こえるようになったら、即座にデータのバックアップを行なって換装するのが吉。基本的に物理的な故障は突然やってくるので、こういった異音がするということだけでもラッキーと考えた方が前向きかも(^^;)。

で、デスクトップであればケースを開けて換装してお終いだが、ノートパソコンは非常に面倒である。換装が容易にできるように設計されているものもあるが、筐体を分解しないと換装できないというタイプも非常に多い。マニュアルがあれば必ず参照しながら分解して換装しないとフレキケーブルを切断したり筐体をぶっ壊したりと非常にリスクが高いかも。

対象物件

今回のハードディスクの換装対象物件は、日立のFlora PC7NP3というやつ。CPUはCeleronの500MHzと、今となってはとても非力だがコンパクトなボディにCD-ROMを内蔵しており使いやすいノートパソコンだったりする。

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日立Flora。堅実な造りが気に入っている。

このノートパソコンのハードディスクが挙動不審になっており、換装が必要。なにしろ、電源投入した直後のBIOS画面のS.M.A.R.T.モニタで「まずいでっせ」と報告されるくらいであり、不良クラスタ&リードエラーが多発・ヘッドのシークがとっても遅い等マジでやばい状態。

標準では6GBのディスクが内蔵されているが、これを10GBのやつに換装ということでオークションでIBMのDJSA-210を落札。まぁ、無難な選択かも。

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左側がオリジナルで、右側が換装対象のやつ。

分解開始

それでは、さっそく分解。ノートパソコンをひっくり返して底面にあるネジを取り外す。このFlora PC7NP3の場合は大きいネジが2本+小さいネジが8本の計10本であり、更に底面の右半分にあるCD-ROMユニットを取り外すと隠しネジが1本あった。

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底面にあるネジを取り外す。隠しネジもあるので注意。

ネジを取り外したら、ノートパソコンをひっくり返してキーボードの隅を軽く持ち上げ、キーボードのユニットを取り外す。爪で引っ掛かっている場合があるので無理矢理外さないように。また、キーボードと本体基板はフレキケーブル(下の画像の緑色のフィルム)で接続されているので、フレキケーブルを破損しないように注意深く外す。

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手前にある銀色の部品がキーボードユニットの裏側。

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キーボードユニットを取り外した状態。

ここまできたらもう少し。今度はキーボードレストの部分を上に持ち上げる。これまた爪で引っ掛かっている場合があるので注意。持ち上げるとハードディスクが現れるはず。標準のハードディスクは日立のDK23AA-60(6GB)だった。

最後に、ハードディスクを換装してからキーボードレスト部分を元に戻し、キーボードユニットを元に戻し、裏返してネジを締めなおしてはいお終い。

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姿を現したハードディスク。やっぱり日立製(^^;)。

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ここらへんにあるフレキケーブルにも十分注意。

以上、慣れれば簡単...かも?くれぐれも、フレキケーブルの取扱には要注意ということでよろしく。