ハードディスクの引越しをしてみよう(危険)!!
このネタは、お使いのパソコンに深刻なダメージを与えるかも知れない非常に危険な作業を行なっています。このネタを参考にするのは構いませんが、結果について一切の責任を負えませんのでご了解の上で...ご利用は計画的に(違うか)。
引越しに至った経緯
会社が終わってから、ドリームキャスト用の大容量メモリを探しに大宮駅付近の桃太郎へ。現在持っている大容量のメモリはKARAT製(8倍容量)が1個しかなく、何となく不安になったため...って今更ドリームキャストかよ(^^;)。
そしたら、桃太郎に置いてあった任天堂64のゲームが安い!!本来の目的とは裏腹に、なぜかごっそりと任天堂64のゲームを買い込んじまった(^^;)。
で、帰って早速吸出ししてみるべぇかと、吸出しマシーンでもある2号機の電源を入れ、OSの選択メニューでWindows98を選択。
...おかしい。いきなりスキャンディスクの画面になった。前回は正常終了したはずなのに...しかも、かなり時間が掛かっている。これは...もしかして...ハードディスクが壊れる予兆か?
案の定、なんとか起動してからエクスプローラでハードディスクの中身を見てみると、「FOUND.000」ディレクトリ様が降臨している(^^;)。しかも、Windows95のドライブにも。
経験上、この「FOUND.000」ディレクトリ様が降臨したら相当ハードディスクは傷んでいるはず。ま、現在2号機に使っているハードディスクは2001年頃に購入したものであり、しかもこき使っているので仕方がないかも。
ということで、ハードディスクの引越しを決意。でも、この2号機の場合、諸般の事情で非常に引越しが面倒だったりする。でも男だったらやらねばなるまい。容量も足りなくなってきたことだし。
2号機が持つ諸般の事情
2号機は、実験機という性格を持っており、いわゆるマルチブート環境にしている。
- 第1パーティション:Windows95(現在5GB)
- 第2パーティション:Windows98(現在5GB)
- 第3パーティション:Windows2000(現在10GB)
- 起動の際のOS選択は、Windows2000が持っているマルチブートの機能ではなく、「MBM」を使用している。とっても使いやすいため。
- Windows95及びWindows98については、それぞれのパーティションを「基本パーティション」で作成している。常にそれぞれのOSの起動パーティションをCドライブとするため(危険)。
...結構複雑怪奇な構成かも。
引越しの方法
引越しはどのようにやるのか?考えてみると...2択しかない(^^;)。
引越しの方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
「これDo台」を使ってハード的にコピー | (その1)手間が掛からない (その2)エラーセクタがあっても無視してコピー可能 | コピー先の容量を変えることができない |
クローニングツールを使ってソフト的にコピー | コピー先の容量を変えてのコピーが可能 | エラーセクタがあった場合コピーができない場合がある |
ハード的なコピーについては、今回ついでにハードディスクの容量を増やしたいので却下。で、ソフト的なコピーだが、まだダメージが少ないようなので、エラーセクタがあっても何とかなるかも。
ということで、クローニングツールを使っての引越しに決定!!クローニングツールには、最近バックアップ方面でお世話になっている「Acronis True Image 9.0 Home」で。これまた使いやすいソフトですな。
最初の挑戦~失敗
で、早速コピー開始。今まで使っていたハードディスクをスレーブ設定にし、新しいハードディスク(別のパソコンで以前使っていたMaxtor 2F040L0)をマスタ設定にして接続、CD-ROMから「Acronis True Image 9.0 Home」をブートする(完全版で起動)。
メニューが出てきたら、ディスクのクローンを選択。クローン元とクローン先だけは間違えないように。併せてクローン先のパーティション容量を増やしながらのコピーとする。
- 第1パーティション:Windows95(現在5GB) → 4GBへ。あまり使っていないんで
- 第2パーティション:Windows98(現在5GB) → 10GBへ。任天堂64のROMデータ増加のため
- 第3パーティション:Windows2000(現在10GB) → 26GBへ。残り容量が2GBを切っていたため
あとは勝手に作業をしてくれる...終了。電源を切って古い方のハードディスクを外して早速起動。まずはWindows2000の起動を確認。
...ん?おかしい。延々とログオン画面をループしている...これは、もしかしてアレですな。ディスクの署名がおかしいとか。Windows2000は、コピー先のディスクに署名が残っている状態でコピーするとこういう現象になるとか。いわゆる仕様というかバグ(^^;)。
仕方がないので、手持ちのWindows98の起動フロッピーを立上げ、「fdisk /mbr」でMBRのクリアを行なった。これをやると「MBM」がぶっ壊れ、再インストールが必要になるのでイヤなのだが、背に腹は代えられないということで。
再度Windows2000を起動...おかしい。まだ同じ挙動。普通だったら一発で直るはずなのに、なぜ?
次に、Windows2000をCD-ROMでブートして「回復コンソール」から「fixmbr」及び「fixboot」の技を使ってみた。さっきの「fdisk /mbr」とあんまり変わらない作業だが...
案の定状況は変わらず。非常に困った。普通だったらとっくに終わっている作業なのに。
次の挑戦~ぼちぼち(^^;)
では、視点を変えて...「Acronis True Image 9.0 Home」は、パーティション単位でのバックアップ/レストアが可能なために、クローン元の3つのパーティションを個別にバックアップしてみた。この作業のためには、もう一つ余計にハードディスクが必要となる。
次に、クローン先のハードディスクに、手動でパーティションを確保。これには「MBM」が必要となる。今回のケースではFDISKは使えないので注意。基本パーティションを複数作成できないため。
- 第1パーティション:Windows95 → パーティションを「0B」(FAT32)で作成
- 第2パーティション:Windows98 → パーティションを「0C」(FAT32X)で作成
- 第3パーティション:Windows2000 → パーティションを「07」(NTFS)で作成
それから、それぞれのパーティションに「Acronis True Image 9.0 Home」で個別にレストアを実行する(当然CD-ROMブートで)。
全てのパーティションのレストア実行後、念のためMBRのクリアを行なうが、自分の持っている「MBM」のバージョンは、MBRのクリアの機能(Version0384)を持っていたことに気付く(^^;)。Windows98の起動ディスクは不要だった(遅いって)...「SHIFT+F9」でMBRのクリア。
それでは、電源投入!!Windows2000選択、起動!!...立ち上がった...ほっ。
まとめ
上記の一連の作業に丸々一日も掛かってしまい、貴重な週末を棒に振った俺様(^^;)だが、今回のまとめとしては、
- クローン先(引越し先)のハードディスクは、完全に初期化し更にディスクの署名を消去しておくこと
- 容量を変えてクローン(引越し)する場合は、ソフトに任せて丸ごとクローンするのではなく、予めクローン先にパーティションを確保しておくこと
- 「MBM」の使い方を忘れないこと(^^;)
以上でした...疲れたよ、実際(^^;)。ということで、引越しが完了し容量がアップし速度もアップし無事にWindows98で任天堂64のゲームの吸出しができましたとさ。ちゃんちゃん。