PC-9821As2(改)の内蔵リチウム電池を交換してみよう!!
不測の事態
最近あんまり火を入れていない98As2(改)さん、久し振りに使ってみるべえかと電源スイッチを入れたら、電源は入るのだけれども、画面が表示されない。
恐らく何かの弾みで水平同期周波数が、PC-98の最初の頃のモードである24.8KHzになっちまっているのではと推測し、RESET+[GRPH]+[2(フ)]という非常にややこしいキーボード操作で31.5KHzに変更し回復(ちなみに24.8KHzにするにはRESET+[GRPH]+[1(ヌ)]であり、A-Mate以降のPC-98シリーズで利用可)。
しかし、再度電源を入れるとその設定を忘れてしまっている。ソフトウェアディップスイッチはデータ保持にしているので、もしかしてバックアップ用の内蔵電池がお亡くなりになっている恐れあり。
試しにWindows95を起動し、「日付と時刻のプロパティ」を見てみると、なんと異常な速度で時計が進んでいる。びっくり。こりゃもー間違いないっす。
で、江戸に出張に行った際に、秋葉原のファーストポイント本店を訪問。PC-9821As2用のバックアップリチウム電池が欲しい旨を店員のおねいさんに伝えると、いろいろと調べてくれて下の画像のような電池を売ってくれた。1,260円也。2個購入。
調べてみると、SANYO製の二次電池のようで。二次電池ということなので充放電が可能なタイプ。電池としてのスペックはよくあるCR2032と同等のようなので、置換え...は危険のなので止めること。
電源ユニット
で、内蔵されているリチウム電池の場所だけど、何と電源ユニットの真下にあったりする。
ということは、ネジをいっぱい外して電源ユニットをどかさなければならない。これがかなり面倒くさい。
茶色のやつがリチウム電池。パナソニック製でVL2330とあるけどスペック的に今回買ったやつと同等(当たり前)。
で、さくっと差換えすればめでたしめでたし。と言うわけには行かなかった。よーく見ると...
電池の種類とリード線の位置
なんと、オリジナルのVL2330と、今回調達したML2430とでリード線の位置が微妙に異なっている。
2006年3月当時、下にあるように俺様は何にも考えずにリード線の位置をオリジナルと同じ位置に変更して取り付けていたが、2009年10月中旬に匿名様からご指摘を戴いた。
それは、それぞれのリチウム電池のスペックの違いについてだったりするが、ネタ元はこちら。
- オリジナルのVL2330(パナソニック製)と、今回のML2430(SANYO製)とでは充電電流が異なるということ
- VL2330の容量は50mAh、ML2430の容量は100mAhであること
- そのため、PC-98のマザーボード側でリード線の位置によって充電電流を切り替えていること
...リード線の位置は気にせずに、そのまま差し込むのが正解だった!!
幸いに、この98As2(改)はそのまま押入れで死蔵したままだったので特に問題は出なかったが、もし使い続けていたらまずいことになっていたかも...無知はおっかないですな(^^;)。
ご指摘有難うございました!!>匿名様。
何かの間違い?→ここから先の記事はガセなので参考にしないやうに!
黒のリード線(黒だから多分マイナス極)の位置が違っている...このまま刺しても動作しないか、下手すりゃ壊れるかも。
仕方がないのでリード線の位置を動かすことに。キリのような先がとがったやつでちょいちょいといじると、結構簡単に移動完了。
最終的に、うまく収まりました。二次電池でもあり放電している可能性もあるので、暫く本体の電源を入れて充電すること。