N64を(偽)ユニバーサル化してみよう!!
運命的な出会い
ある週末、いつものようにハードオフ巡りと称して、大宮深作のハードオフのジャンクコーナーを物色していると、N64のカセットの中に見たことのないカセットが...
おお、これは...海外版のカセット、しかもナムコミュージアムだ!!ついでにヨッシーストーリーもある!!思わず小躍り(^^;)。
ナムコミュージアムは、PSとか他のコンシューマ機でも出ているけど、パックマンとかディグダグとか初期の名作ゲームの詰め合わせ。日本では発売されていないので、是非ともゲットしたいと常日頃思っていたりして。
しかし、なぜこんなところにこんなものが...やっぱり、日頃の行ないか(^^;)。
詳細な分析
で、早速買って持ち帰る。
- 確か、N64カセットの端子の配列自体は世界共通
- だが、カセットの形状が違っていて使えない、というか挿さらない
- 別途アダプタが必要
実際に日本版のカセットと比較してみることに。
下の画像が今回ゲットした海外版カセット。手前がナムコミュージアムで奥がヨッシーストーリー。
下の画像がカセットの裏側。当然説明書きは英語。
下の画像は日本版カセットの裏側。形状の違いが分かるかな?
下の画像がカセットを上下に並べたもの。上が海外版、下が日本版。
明らかに形状が異なっており、物理的に挿さらないようになっているようで。
下の画像がN64用のゲームシャーク(いわゆる改造ツール)をかました状態。これならカセットの形状に関わらず起動し遊ぶことができるけど、いちいちこれだけのためにゲームシャークを使うのも面倒。また、海外版のカセットを遊べるようにするアダプタも発売されているようだけど、やっぱり面倒。
適当な対策その1
...で、結局どうするか?
「N64の本体を改造して、無理やり海外版のカセットが挿さるようにする」方向で決定(^^;)。
取り敢えずは、バラすことに。用意するものは?
- 上から弄り止め用ドライバ(トルクスドライバ) → N64用の特殊なネジ(トルクスネジ)を外すため
- カッターナイフ → プラスチックが削れるくらいの頑丈なやつ。カッターナイフでの加工は危険なので十分注意すること
- ラジオペンチ → プラスチック片を除去するため
- ニッパ → プラスチックの切断のため
下の画像が今回生贄になるN64さん。ちゃんと拡張パックがついていて100円(税抜き)。
下の画像が裏面。
弄り止めというかトルクスネジを6個取り、ひっくり返して上半身をガバッと外す。
下の画像が下半身。結構シンプルかも。
用事があるのが下の画像というか上半身だったりする。丈夫にある黒いところがカセットが挿さるガイド部分。
普通のネジで固定されているので、普通のドライバで取り外す。
下の画像が取り外したあと。灰色のシャッターは取れると戻すのが面倒なので極力触らないこと。
下の画像がガイド部分のクローズアップ状態。真ん中の四角く黒いでっぱりが、ユニバーサル化を阻害する元凶(^^;)。
下の画像が反対側。同じくでっぱりがありますな。
要するに、このでっぱりを除去すれば海外版のカセットが挿さる → 遊べるはず。
適当な対策その2
ということで、あとはニッパとラジオペンチを駆使してでっぱりを除去し、カッターナイフで綺麗にバリを取って美しく仕上げる...はずだったけど、結果は下の画像通り汚い仕上がりに(^^;)。
バリは極力取らないとカセットが上手く挿さらないので注意。あと何度も繰り返すけど、カッターナイフでプラスチックを削るのは危険な作業なので、気を付けること。余裕があったら熱したカッターナイフとか半田ごてででっぱりを溶かすのもありかも。
うまくでっぱりを除去したら、ガイドを元に戻す。
下の画像が海外版カセットを挿した状態。きちんと挿さっていますな。
これにて(偽)ユニバーサル化完了!!
期待通りの結果
で、早速遊んでみることに。電源を投入するとパックマンとMs.パックマンガお出迎え。入っているゲームはパックマン、ミスパックマン、ギャラガ、ギャラクシアン、ポールポジション、ディグダグの6本。
ディグダグも遊べる!!これで、どんなカセットでもドンと来い!!
...ヨッシーストーリーは全く普通のヨッシーストーリー...(^^;)。
(注)この改造で遊べるようになるカセットは、ビデオ信号の形式がNTSCのものだけなようで。つまり北米版だけで、ヨーロッパ版は遊べないみたい(つまり、ビデオ信号自体を変換することはできないということ)。