ノートパソコンをニコイチしてみよう!!

絶望的な状況?

以前、キーボード不良のノートパソコンを修理したネタをアップしたが、今度は電源を入れても画面に何も表示されな~いという連絡が入った。

取り敢えず現物を宅急便で送ってもらいチェック開始。

電源を入れると、確かに起動はしているようだが画面には全く何も映らない。

で、顔を画面に近付けてみると、うっすらと液晶画面にWindowsのデスクトップが表示されている...これは間違いなくバックライトか、インバーターの故障。

...かなり厄介かも。

液晶周りの修理方法

液晶周りの修理は、メーカー送りだと液晶パネルごと丸々交換してくれるので、5万円とか10万円とか非常識なお値段となってしまう...2万円で買ったノートパソコンの修理代に10万払う馬鹿がどこにいるっつーの?

部品をネットで購入して自分で修理するという方法もあるが、液晶周りはデリケートな構造なので、できればやりたくないのが正直なところ。

ということで、第3の選択肢として、安易にニコイチに挑戦してみることにした。

対象となる日立の「Flora NV7」は、以前はそれなりに高額で取引がされていたが、最近では価格が落ち着いてきているっぽい。

なので、同系機で液晶が健在なやつを安価にゲットできればラッキー。

で、早速オークションで探してみると...ありました。

型番は、HITACHI FLORA 270W PC8NV7-PHE8HBAA0。完動品であり、スペックは以下のとおり。

  • CPU モバイル インテル(R)Celeron(R) プロセッサ(1.60GHz)モデル
  • HDD 20GB
  • メモリ 256+128MB
  • 光学ドライブ CD-R
  • FDD あり
  • 外観 小キズ、汚れあり
  • OS Windows2000Pro
  • リカバリ 無し
  • 電源ケーブル 他社品

開始価格は8,000円だが即決価格が13,000円に設定されており、下手をするとゲットできないかも~と心配したが、日頃の行ないのせいか8,000円で落札。非常にラッキー。

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二つ並んだノートパソコン。左が故障したやつ。

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外見上は全く同一に見える(当たり前)。

ニコイチ開始

今回のニコイチは、ゲットしたノートパソコンに古いノートパソコンのパーツを引越しすることにした。

ゲットしたノートパソコンの液晶を生かすので当たり前っちゃ当たり前だが、必要なことは、

  • ハードディスクの引越し
  • メモリの引越し → 古いノートパソコンの方が、メモリが大きいので
  • CPUの引越し → 古いノートパソコンの方が、CPUのスペックが良いので(Pentium4だし)

まずは、ハードディスクの引越しから。

ノートパソコンを裏返すと、手前右側にバッテリーがあるが、そのバッテリーを取り外すとハードディスクが姿を現わす。

いちいちキーボードを取り外したりしなくても、ハードディスクの交換が容易にできるのはポイントが高いかも。

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右下のシールが貼られているのがバッテリー。

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バッテリーを外すと、ハードディスクが出現。

ハードディスクはマウンタに格納されているので、まずはマウンタを固定しているネジを全て外し、軽く手前に引いてやりマウンタごと外す。

あとは、マウンタとハードディスクを固定しているネジを外して交換するだけ...よく考えると、マウンタごと交換するだけで良かったかも(^^;)。

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ハードディスクのマウンタ。

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黒色のネジを外す。

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手前に軽く引いてやると、マウンタごと外れる。

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あとはハードディスクを分離し交換するだけ。

お次は、メモリの引越し。

これはフタを開けて、開いているスロットにメモリを突っ込むだけなので非常に簡単。

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メモリスロット。手前が開いている状態。

最後は、CPUの引越し。

CPUを拝むためには、背面からのアクセスではなくキーボードを取り外す必要がある。キーボードを取り外す方法はこちら

キーボードを取り外すと右側にシールドがあるので、何箇所かネジを外してやる。

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キーボードを取り外した状態。このシールドを取り外す。

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奥にもネジがあるので注意すること。

シールドを取り外すと、ヒートシンク&CPUファンが出現する。

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ヒートシンクと一体のCPUファン。

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このノートパソコンは、外すべきネジに番号が振られている。

ヒートシンク&CPUファンは、ネジを4本ほど外してやる。

あとはゆっくりと持ち上げると取り外せるはずだが、CPUとヒートシンクが固着してしまっている場合があるので力任せにやらないように注意。

また、CPUファン用の電源ケーブルが接続されているので、間違って切断しないようこれまた注意。

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4本のネジを外した状態。

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ゆっくりと持ち上げるようにして取り外す。

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真ん中にあるのがCPUファン用の電源ケーブル。

インテルのモバイルCPU用のソケットは、ソケット手前にあるマイナスのネジを時計方向に回すことでCPUをリリースすることができる。

なので、CPUを取り外した後に向きを間違えないように新しいCPUを取り付け、またネジを締めてやるだけ。

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やっと姿を現したCPU。1.6GHzのCeleron。

手前のマイナスのネジを時計方向に回すと取り外せる。

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交換した後にネジを締めるのを忘れずに。

ということで、あまり面倒もなくハードディスクの引越し → メモリの引越し → CPUの引越しが終わり、ニコイチ完了。

電源を入れると何事もなくWindowsが起動し、画面もばっちり映っている...大成功。

下手に修理に出すよりも格安で直せる「かも」知れないニコイチ、挑戦してみる価値はあるかも。