ネットブックのメモリ増設をしてみよう！！

ネットブックの悲しい現状？

奥様の親戚、というか従妹がネットブックを使っており、最近非常に動作が重いんでどうにかしてくれぃ！という依頼事項が俺様のところに飛び込んできた。

動作が重いというのは具体的にどういうことなんよ？と聞いてみたところ、仕事でワードとか使っているのだが読み込みが遅いとかどうたら。

．．．ネットブックで仕事をするな！と小一時間説教をしたくなった俺様だが、そこは大人なので我慢ということで。

ところで、ネットブックの定義を調べてみると以下のとおりらしい → IDCの定義。

• 500ドル未満
• 7-10インチ程度のディスプレイ
• サードパーティ製アプリケーションの動作が可能な機が限定されないOS
• キーボード搭載
• ブロードバンドインターネット接続に対応

．．．やはり、ネットとかメールが最低限できる程度のスペックであり、間違っても仕事に使うのは反則かも。

一昔前はデータ通信カードのおまけで基本的にゼロ円とかでばら撒かれていたが、現在ではスマホとかタブレットPCに押されまくりで先が長くないような気がする。

パワーアップの手段

ところで、従妹の持っているネットブックはAcerの「Aspire one D250」というやつであり、やはりUQWiMAXのおまけで付いてきたやつらしい。

実物を見てみると、正直そんなにクオリティは悪くないかな？という感じではあるが、やはり全体的に動作が重くていっぱいいっぱいかも。

この機種のパワーアップの手段としては、メモリの増設かハードディスクのSSD化くらいしかないものと思われるが、SSD化は手間も金も掛かるので、ここは安直にメモリ増設をやってみることにした。

まず、メモリのスペックだが、調べてみたら以下のとおり。

• 標準容量／最大容量：標準1GB／最大1GB(DDR2-533/667MHz SDRAM)
• 増設および変更はできません。
• スロット数：DIMMスロット×1(空きスロット×0)

．．．増設および変更はできません、だと？んなわけねーだろうが！と更に調べてみたら、一応2GBまでは増設ができるっぽい。

スロットは1つしかないので、元々刺さっている1GBのメモリを交換することになる。

ということで、シリコンパワー謹製のDDR2-533の2GBメモリを調達し、交換をすることにした。

メモリの交換

まずはD250をシャットダウンして裏返し、バッテリーを取り外す。

お約束だがメモリ増設とか交換、というかノートPCの内部に触るときは必ずバッテリーは外すこと。

次にメモリの蓋を取り外すのだが、このD250はメモリの蓋を固定するネジの上にシールが貼られている。

このシールには「はがすと保証がなくなりまっせ」とお約束の文言が印刷されているのだが、とっくに保証期間も切れているのでお構いなしでシールをはがし、隠されているネジを取り外すとメモリが姿を現す。

あとはオリジナルの刺さっていたメモリを取り外し、新しいメモリを突っ込むだけ。

メモリの交換／増設の際は静電気にくれぐれも注意すること．．．俺様は今まで何十台ものメモリを交換したり増設しているが、いままで静電気絡みでトラぶったことはひとつもなかったりするのだが。

あとはメモリの蓋を元に戻しておしまい。

交換の結果

さて、それでは動作確認ということで、D250の電源を投入。

．．．無事にWindowsXPが起動し、プロパティを表示させたがメモリもきちんと2GBが認識されている。

次にベンチマーク。

オリジナル(メモリ1GB)のベンチマーク結果は以下のとおり。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name
Processor 1662.50MHz[GenuineIntel family 6 model C step 2]
Processor 1662.50MHz[GenuineIntel family 6 model C step 2]
VideoCard Mobile Intel(R) 945 Express Chipset Family
Resolution 1024×600 (32Bit color)
Memory 1038,208 KByte
OS 5.1 (Build: 2600) Service Pack 3
Date 2012/04/22 05:08

Intel(R) 82801G (ICH7 Family) Ultra ATA Storage Controllers – 27DF
プライマリ IDE チャネル

Intel(R) ICH7M/MDH SATA AHCI Controller
ST9160310AS

ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
34506 95823 66796 49438 49895 88095 30

Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write RRead RWrite Drive
17759 7132 4640 260 44872 38525 15238 21699 C:100MB

でもって、メモリ交換後(2GB)のベンチマーク結果は以下のとおり。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name
Processor 1662.50MHz[GenuineIntel family 6 model C step 2]
Processor 1662.50MHz[GenuineIntel family 6 model C step 2]
VideoCard Mobile Intel(R) 945 Express Chipset Family
Resolution 1024×600 (32Bit color)
Memory 2086,784 KByte
OS 5.1 (Build: 2600) Service Pack 3
Date 2012/04/22 05:29

Intel(R) 82801G (ICH7 Family) Ultra ATA Storage Controllers – 27DF
プライマリ IDE チャネル

Intel(R) ICH7M/MDH SATA AHCI Controller
ST9160310AS

ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
35659 95493 67150 49731 50391 88717 30

Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write RRead RWrite Drive
12721 39768 4429 261 44853 40943 13054 19269 C:100MB

．．．正直あまりベンチマークの数値は向上していない、が、体感速度はかなり上がっているような気がする．．．気がするだけ(^^;)。

WindowsXPであればメモリが1GBあればそう不便はないというのが通説ではあるが、ネットブックの弱点はCPUであり、その弱点を補うためにはメモリ増設が一番効果があるのではないかと思う俺様。

ということで、無事にメモリ交換が完了したD250、これからサクサクとワードを動かしてくれぃ！と願う俺様でしたとさ。