WindowsXPを簡単に休止状態に移行してみよう!!
休止状態の取り扱い
Windows2000のあたりからACPIの普及に伴ない、休止状態が本格的にサポートされるようになってきたけど、実際問題使っている人はあまりいないかも。
休止状態は、英語では「Hibernation」というスペルで冬眠という意味だが、いわゆるサスペンドとは違って、ハードディスク上にメモリの内容を退避してから、メモリを含む各デバイスの電源を落とすモードだったりする。
なので、搭載しているメモリと同容量のハードディスクの空き領域が必要となるが、電源は落ちているのでサスペンドに比べて当然省電力だし通常起動より高速にシステムを立ち上げることが可能となる。高速なシステムの立ち上げは、特にWindows2000の環境では大助かり。
一回使ってみれば本当に便利さが分かるんだけど、あまり普及していないのは設定が面倒なせいか?ということで、休止状態をお手軽に使えるようなネタをご紹介。
なお、休止状態を使う場合、セキュリティ的には非常に危なくなるので会社のパソコンでは使わないのが吉かも。あくまで個人使用が前提ということで。
準備編
まずは...使っているパソコンが休止状態に対応しているかどうかの確認。
コントロールパネルの「電源オプション」で、「休止状態」のタブをクリックする。ここで、「休止状態」という項目に「休止状態を有効にする」というチェックボックスがあり、そこがチェックできるのであれば、ほぼ間違いなく休止状態を使える。ので、チェックを入れて閉じること。
...これだけで準備完了。
「休止状態」のタブがないという人は、早速諦めてください(^^;)。
実行編
休止状態が有効になりさえすれば、あとは実行するだけだったりする。
スタートメニューから「終了オプション」を選択して、シャットダウンメニューを表示させる。
ここで、おもむろにシフトキーを押すと、なんと左側にあった「スタンバイ(S)」のボタンが「休止状態(H)」に変身してしまう。
で、「休止状態(H)」のボタンをクリックすると、さくっと休止状態に移行するはず。
再度パソコンを起動する場合は、普通に電源スイッチを入れるだけ。あっちゅう間にそれまで使っていた状態に復帰する。
応用編~休止状態のショートカットを作成
上記実行編は全くオーソドックスな方法だけど、休止状態に移行するためにいちいちシャットダウンメニューを表示させるのはかったるい。
ということで、ショートカットでお手軽に休止状態に移行する技をご紹介。
技と言っても、この記事のまんまやるだけなのだが、それとは別にプログラム(?)によりショートカットを作成し、お手軽に休止状態に移行する方法もある。
それは「NT4,2000,XP用休止・サスペンドコマンド」というやつであり、とっても簡単なので俺様はこちらを使っている。
応用編その2~シャットダウンメニューに休止状態のボタンを最初から表示
一部のWindowsXPマシンでは、わざわざシフトキーを押さなくても最初からシャットダウンメニューに休止状態のボタンが表示されている場合がある。
これは、とっても便利でないかい?ということで調べてみたが、諸般の事情によりMicrosoftはこの方法を積極的に公開していない(KB893056)ようだ。恐らくセキュリティ上の問題か?
ほかに何か情報がないかと探してみたら、そのものズバリのページが。「Windows XP の休止状態ボタンの表示」というやつ。このページを参考にやってみたらばっちりとできました。多謝。
- どっからか4つボタン表示対応の「msgina.dll」を拾ってくる
- このDLLファイルを、windowssystem32にあるオリジナルのやつと入れ替える
- レジストリをいじって休止状態のボタンの表示を有効にする
書くとたったの3行で終わっちまうけど、内容的にはかなり難しいので普通の人は試さないように(^^;)。PCがぶっ壊れても知らないよ(特にオリジナルのDLLファイルと入れ替えをするのが面倒)。
ま、普通にショートカットでさくっと休止状態に移行するのがお洒落なやり方でしょう。
注意~休止状態を繰り返すと、ログオンできなくなる場合
最近、WindowsXPのようこそ画面からログオンしようとすると、パスワードの入力ボックスは表示されるけどパスワードが入力できない現象が頻発。
何かがぶっ壊れたのかと調べてみると、何とWindowsUpdateで加えられた修正が原因のようで。要するにバグ?
対処としてはクラシックログオン(Ctrl+Alt+Delキーを2回押す)の画面でユーザ名とパスワードを入力するか、再起動するしかない。
ということで、休止状態を使いながら複数ユーザによるログオン・ログオフを繰り返していると、かなりの確立でこの現象にぶち当たるかも。
とっとと対策をしてくれぃ>Microsoft。